愛知製鋼の秘密情報を漏らした罪に問われ、裁判で無罪となった元専務が、120億円の損害賠償を求め会社側を提訴しました。

 愛知製鋼の元専務・本蔵義信さん(72)は2013年、高感度磁気センサーの製造に関する秘密情報を漏らした罪に問われましたが、名古屋地裁の判決で4月、無罪が確定しています。

 本蔵さんは16日、専務を退任後に自身が設立した会社でのセンサーの研究や開発が、不当な刑事告訴により頓挫したなどとして、愛知製鋼と社長ら3人に対し、120億円余りの損害賠償を求める訴えを起こしました。

 本蔵さんは「愛知製鋼の狙いはベンチャー企業の乗っ取り」と主張していて、5月10日に愛知製鋼などを虚偽告訴罪で名古屋地検に告訴状を提出しています。