岐阜県の徳山ダムの水を引く木曽川導水路の事業について、名古屋市は計画からの撤退を表明していましたが、一転し容認する方針を固めたことがわかりました。

 木曽川導水路事業は、岐阜県揖斐川町の徳山ダムから地下トンネルで水を引き名古屋市などの渇水対策を目的とした計画で、当初総事業費890億円を国と東海3県、名古屋市で負担することが決まっていました。

 しかし、2009年に河村市長が「水余りの状況」などとして撤退を表明したうえ、当時の民主党政権によって事業は凍結されていましたが、名古屋市は方針を一転し建設を容認する考えを固めたことが分かりました。

河村市長:
「(用途の)転換ですよ、あれは。(導水路の)用途が全然違うということですわ」

 また方針転換の理由について、名古屋市の担当者は「飲料水や水害対策などに効果があると判断した」としています。