伊勢神宮に仕えた斎王が暮らした三重県明和町の斎宮跡で、奈良時代に建てられたとみられる宮殿の一部の遺構が見つかり、9日に現地説明会が開かれました。

 三重県の斎宮歴史博物館は、飛鳥時代から南北朝時代に天皇に代わり伊勢神宮に仕えた皇族の皇女・斎王が暮らした斎宮の発掘調査を進めています。

 これまでの調査で奈良時代の大規模な正殿の遺構が見つかっていて、9日の現地説明会では、2023年11月からの調査で正殿の西側に西脇殿と呼ばれる建物の柱の跡などが見つかったことが紹介されました。

 斎宮歴史博物館調査研究課の川部浩司さんは「正殿と脇殿は儀礼が行われた場所の可能性がある。構造や規模も分かってきた」と話しました。