「○○の秋」と言えば、食欲、スポーツ、芸術などがありますが、その中に「読書の秋」もあります。なぜ秋と言えば「読書」なのか。諸説あり、それぞれを紹介します。

・「読書週間があるから」説
 文化の日を中心に、2021年は10月27日から11月9日までの2週間が「読書週間」とされています。出版社や書店、図書館などが協力し、講演会や本の展示会などが行われる本好きには嬉しい季節です。

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 日本の「読書週間」は、戦後1947年に開始。アメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」という、子供たちに本に親しんでもらおうという運動を参考に、「読書の力によって平和な文化国家を作ろう」という考えから始まりました。

・「夜が長く、明かりの下で読書に適している」説
 読書週間が始まる前の明治時代。夏目漱石は小説『三四郎』に「灯火親しむべし」という一文を書きました。「秋になると涼しくなり、夜も長くなって灯火、つまり明かりの下で読書するのに適している」ということを意味しているということです。昔から文豪も書くほど、秋の夜長は読書に親しんでいたんでしょうか。

 みなさんも、秋の夜長に「読書」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

出典:ウェザーニューズ