愛知県の第6波での感染者は1月12日時点で2447人で、このうち129人が入院しています。

 入院患者の症状は、軽症・無症状が86%にあたる111人。中等症は13%の17人。重症は1%の1人です。病床使用率は11.6%、重症病床は0.7%です。

 愛知県の感染者数を表したグラフを見ると、徐々に波が大きくなっていった2021年7月21日からの第5波に比べ、今回の第6波は、感染者数は直角に近い形で急激に上に伸びているのが特徴です。

 この勢いで感染者が増えると、その分濃厚接触者も急激に増えていくことが予想されます。現在、濃厚接触者となった場合は、14日間自宅や宿泊施設で待機が求められていますが、政府はこの待機期間を10日ほどに短縮する検討に入りました。

 オミクロン株の潜伏期間が3日前後と言われていて、これまでの株と比べ潜伏期間が短いことが指摘されているということがあります。

 また政府は12日、医療従事者が濃厚接触者になった場合でも、勤務前に毎日検査を行い陰性が確認されれば勤務できると明確に示しました。

9割が“ブレイクスルー感染”…オミクロン株と『第6波』 中等症・重症患者数に過去の波との明らかな違い

 濃厚接触者が急激に増えると予想される第6波で、待機期間14日間でとなると、医師や看護師など医療に従事する人が濃厚接触者と認定された場合、欠勤せざるを得なくなり、沖縄の病院のように医療の提供に支障が出る可能性があるからです。

 これは病院だけには限らず、公共交通機関などの社会インフラや食料品店、運送業など、様々なところにも同じように支障が出る可能性も指摘されています。