機織り機を1回鳴らすと1万円儲かった時代も…『織物の町』として栄えた愛知・一宮市 今も残る貴重な紡績機
愛知県一宮市はモーニング発祥の地と言われていて、喫茶店のイメージが強いが、名物はそれだけではない。織物で栄えた「織物の町」で、最盛期に活躍した紡績機を残している工場がある。
機織り機を「ガチャン」と1回鳴らすと「1万円」が儲かったということから、『ガチャマン』という言葉が生まれたほど、織物で栄えた一宮市。「木玉毛織」には今でも、当時の貴重な紡績機が残されている。
昔ながらの製法で綿の糸を紡ぐ「ガラ紡(がらぼう)」という機械だ。
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今では全国に数台しかないという貴重な機械で、最新のものと比べるとスピードも遅く太さにもバラツキがあるが、逆にそれが味となって、温かみの感じられる商品に仕上がるという。
手つむぎの風合いを残す「ガラ紡」。
工場見学するツアー(大人2200円 中学生以下1100円)もあり、職人の作業を体験することもできる。