2023年は猛暑の影響で、カメムシが急増しています。大量発生している原因や、SNSで話題となっている捕獲方法などについて調べました。

■この秋は要注意…「カメムシ大量発生」がSNSでトレンド入り

 カメムシは、刺激を与えると強烈な臭いを放ちます。種類によっては農作物に被害も与えることから、害虫として扱われることも多い虫です。

9月には「カメムシ大量発生」がSNSでトレンド入りし、愛知・岐阜など21の府県に注意報が出されています(2023年10月4日時点)。

カメムシが増えている理由について愛知県は、去年2022年の暑さの影響でエサとなるヒノキやスギの実が豊富にあり、繁殖が活発であることを挙げています。

また、カメムシは気温が高いほうが活動的なため、例年以上の残暑だった2023年は、動きが活発だということです。

そして、秋になっても落ち着くことはないとみられています。カメムシの研究をしているアース製薬によると、秋は越冬のためにエサを求めて天気のいい日に集団移動するため、大量発生している2023年は洗濯物や布団についている可能性が高いということです。

【動画で見る】刺激与えると強烈な臭い…猛暑で急増した『カメムシ』習性利用した“ほぼ捕獲できる方法”がSNSで注目


■簡単にできる!バズッたカメムシ捕獲方法「カメムシホイホイ」

 カメムシへの対処法について、三重県津市在住の「ふがまるちゃん」さんが考案した「ほぼ捕獲できる」方法がSNSで注目されていて、「これはいいですね」「さっそくやってみよう」など1万1000を超える「いいね」を集めています。

その方法はペットボトルを使った、その名も「カメムシホイホイ」です。作り方は簡単です。

「ふがまるちゃん」さんの画像では、2リットルのペットボトルが使われています。ペットボトルの上3分の1あたりを切って、飲み口を逆さにしてはめて、100円ショップでも売っているLEDライトの上に載せておくだけです。

「ふがまるちゃん」さんは、カメムシの「光に集まる」「下に逃げる」習性を利用し、実際に数十匹も捕獲できたということです。

飲み口の部分を外せば、捕獲したカメムシを生きたまま逃がすこともできます。

■アース製薬に聞いた「もしもニオイがついてしまったら」

 この方法は、ニオイがつくことなく捕獲できますが、触るなどしてニオイがついた場合の対処法をアース製薬に聞きました。

アース製薬によると、ニオイの成分は水に溶けやすいものと油に溶けやすいものが混在しているため、油性と水性の2段階で洗うのが効果的だといいます。

まずは、消毒用のアルコールや化粧品のクレンジング剤を使って油分を浮かせます。食器用洗剤でもOKです。

そして、石鹸で洗うことでニオイは取れるということです。