土ドラ

毎週土曜よる11時40分

はじめに

ある日、大好きになった人が
発達障害だと分かったら…?
話題の人気コミックを原作に描く、
可愛くて、前向きで、
心が温かくなる、
”とある夫婦の幸せのかたち”
を描いた物語!!

人生の中で好きな人に出会えること。そして共に歩んでいくこと。
2022年の今、大切な人との時間が如何に尊いことかを実感しています。
慌ただしい日常の中で、大切なことでも言葉にして伝えることをおろそかにしてしまいがちな現代社会。
「言わなくても分かる」「自分たちは分かり合えてる」
それって本当に愛ですか?
このドラマでは、とある夫婦の日常の中にあるラブストーリーを紡ぎ出し、私たちの日常も同じように愛に溢れていることを実感出来ればと思っています。

物語は主人公の知花に「発達障害」の特性があることが分かるところから始まります。
誰にでもある得意なこと、不得意なこと。その差が脳の特性によって大きいがゆえ、平均点を求められる現代社会では「障害」という概念になる……
自分ではどうすることも出来ない困難に直面し、試行錯誤しながら自分たちの“普通”をアップデートしていくエネルギッシュな知花と夫の悟。そしてそんな2人とともにほんの少しだけ変わっていく周囲の人々。
きっと世界は愛で溢れている―――
発達障害を抱え、それでも前を向いて歩く知花と悟の姿を通じて、皆さまにもほんの少しの愛を届けられればうれしく思います。

原作

原作表紙

「僕の妻は発達障害」ナナトエリ・亀山聡

(BUNCH COMICS / 新潮社)

コミックでは、発達障害当事者の目線から、実体験を交え、知花と悟という若い夫婦が、日常の中で起きるハプニングと向き合いながら、支えあう姿を描いています。
そして、読む人の心を最も揺さぶるのは、
何が起きても、2人がお互いを愛し慈しむ姿
“人を愛することがこんなにも幸せ”で、
“うまくいってもいかなくても、一緒にいたい”
そんな妻・知花と夫・悟の愛情あふれるストーリーです!

原作 ナナトエリ・亀山聡コメント

ドラマ化のお話をいただいた時は「え?嘘?まだ単行本 3 巻しか出てないのにそんなことある?」と驚きました。誰もが弱者になりかねないコロナ禍。その中で発達障害という「見えない障害」に目を向けていただけたことがとても嬉しかったです。寄り添い、お力添えいただいた皆様、本当に本当にありがとうございます。
大人の発達障害を中心に扱うドラマは今までに無かったと思います。正直のところ、どのように受け止められるのか、一当事者としてとても不安です。どうか温かい目で、同じ人間だけど少し違う?ということを楽しんでご覧いただけますと幸いです。ドラマの楽しいひと時が、お互いの関係に悩む人たちの摩擦を取り去り、相互理解に繋がりますように。

プロデューサーコメント(東海テレビ 中頭千廣)

原作を手に取った最初の印象は、「こんな夫婦になれたら素敵!」でした。
もう生涯独身でもいいと思っていた私ですが、困難があっても好きな人と一緒に向き合って共に歩む知花と悟に憧れ、「この二人を映像で見たい!」という個人的な願望をそのまま原作のナナトエリ先生・亀山聡先生にお伝えしました。
ドラマ化の承諾を頂くことが出来た時は嬉しかったですし、背筋が伸びる思いがしたのも事実です。というのも「発達障害」についてどう描くのかがこのドラマの大きなテーマのひとつだからです。ドラマ化に当たり調べれば調べるほど、自分が何も知らなかったことに気づかされました。そして、今まで知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまっていなかったか怖くもなりました。

発達障害の特性の中には自分にも当てはまる物があると感じるところがあります。誰にでも苦手なこと・得意なことがある。同じだと言えば当事者の方は「そんなに簡単な事じゃない」と思われるでしょう。それほど、社会との壁はまだまだ大きいのだということも分かりました。
忘れ物が多かったり、マルチタスク(一度に二つ以上のことをすること)が苦手だったり…。でも、そのせいで友達関係や仕事がうまくいかないとなると、毎日立ち行きません。対処しようにも自分のことを客観的に見ることも難しくヘトヘトになります。これだけでも大変です。
また発達障害の特性は百人いれば百通りで、ドラマで表現する難しさも感じています。主人公の知花の特性がすべての人に当てはまるわけではありません。それでも、知花の目線、そして知花と人生を歩む夫の悟の目線を通して、発達障害の認識を少しでも変えることが出来たのなら本当に嬉しく思います。

“見えない障害”ともいわれている発達障害。きっと、「知らない」から「見えない」のだと思います。誰もが触れることのできる地上波のテレビだからこそ、このドラマが「知る」きっかけのひとつになれば、これ以上の幸せはありません。
そしてなにより、二人の温かい日常を楽しんで頂けたら幸いです。
主人公の知花役は、百田夏菜子さんに演じて頂きます。描くテーマは深いですが、百田さんの持ち前の明るさと前向きなエネルギーで、この物語のテーマを一人でも多くの方に届けられれば嬉しいです。