寺内 誠司

佐野 史郎

孫娘が命の心優しき男。家事を完璧にこなし、老いた父親と孫の穂乃花の面倒をきちんと見ている。妻の遺産と火災により死亡した息子夫婦の保険金で、食べていくのには困らない。物事の考え方が子供のように純粋で、思い込みが激しく一途。他人に尽くす人生を送ってきたため、「必要とされる」ことに生きがいを感じている。そのため自分を心の底から頼ってくる穂乃花のためになることならどんな犠牲も厭わない。

桜井 江理子

足立 梨花

寺内の隣の部屋に住む住人。6歳の息子を持つ専業主婦。
控え目な性格だが、家族を支える良き母であり良き妻。
しかし自己主張が苦手で、夫には口答え出来ない上、主婦仲間からはいじめに近い扱いを受けている。
寺内の強引さや空気の読めなさに最初は戸惑いを感じるが、その献身的な姿に好感を持ち、家族ぐるみの付き合いをするように。

桜井 高志

迫田 孝也

江理子の夫。忙しく働くサラリーマン。
一回り年下の江里子とは倦怠期だが、息子の事はかわいがっている。
団地を早く引き払いたいと考えているが、建て替えの噂があるのを知り、補助金狙いのために引っ越しを遅らせている。

金田 哲平

山崎 樹範

無気力なフリーター。
昼間からスウェット姿で団地内を歩きタバコするような男。
周囲から、誰もやりたがらない自治会長の役目を押し付けられている。
自分の利益になることならなんでもする小悪党。

寺内 穂乃花

渡邊 詩

寺内の孫娘。
火災により両親が死亡、1人だけ生き残り、おじいちゃんである寺内に引き取られる。
心の素直ないい子で、団地の住人からもかわいがられる存在に。

菊池 史代

朝加 真由美

穂乃花の母方の祖母。
つまり寺内の息子の結婚相手の母親。
娘が結婚し、特に穂乃花が生まれてから、寺内の言動にどこか異常なものを感じていた。
娘夫婦が死亡した火災に寺内が関与していたと強く疑う。
病気のため余命はいくばくもなく、寺内への復讐のためだけに生きるようになる。

寺内 仁

山谷 初男

寺内の父親。
老齢で足腰が悪く家からはほとんど出ない上、口数も少ない。
寺内が献身的に介護している。

東 加代子

江波 杏子

ゴミ屋敷のようになっている部屋の住人。
滅多に言葉を発することはなく、団地内をウロウロしている。
その様相と行動から他の住人に気味悪がられているが、なぜか寺内には心を開いている。