
INTERVIEW
鷲尾真知子さん、竹内都子さん、駒塚由衣さんインタビュー
鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣が告白!
「三婆のモデルは、あの映画の名脇役だった」!?
身近で切実な問題を、グランマが一刀両断!萬田久子演じる村の総領・百目鬼ミキの愛ある「喝!」にスッキリ、ほっこりする土ドラ「グランマの憂鬱」。
凜としたミキとは対照的に親しみやすい村のおばちゃんトリオ、通称「三婆(さんばば)」を演じているのが、鷲尾真知子(イシ役)、竹内都子(メイ役)、駒塚由衣(スイ役)の3人。百目鬼家に出入りし、由真(足立梨花)や亜子(加藤柚凪)のいい相談相手でもある彼女たちは、ドラマの進行には欠かせない存在だ。そんな3人だが、撮影の合間には竹内が3人で泊まるホテルを自ら探して相談したり、坂道の移動では駒塚が自然と鷲尾の手を取ったりと、カメラが回っていない時でも絶妙のコンビネーションを見せている。今回はミキや由真、そして亜子に最も近い存在としてドラマを支える、三婆の3人に話を聞いた。
私たち、「三婆」ではなく「三匹の妖精」なんです!
- 今回の役が決まった時の感想を教えてください
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【鷲尾】 これまでは演じるキャラクターのバックボーンをイメージしてから撮影に臨んでいたのですが、今回はイシの家族が出てくるわけでもないし、そうしたことは一切考えずに現場に入りました。
【竹内】 私も「農家をやっている三人のおばちゃん」くらいのイメージでした。でも仲がいいんでしょうね。毎日顔を合わせては、村での出来事を話しているような三人組です。
【駒塚】 私たち、小さな頃から一度も村を出たことがないんじゃないかな。そんなイメージで演じています。
【鷲尾】 それと台本を読み終えてまず感じたのは、「百目鬼村って本当にあるのかな」ってこと。もちろんフィクションではあるけれど、ドラマが終わった瞬間にスッと消えてしまうような、現実にはない村って気がするんです。
【竹内】 ファンタジーってことですよね。私、最初の顔合わせの時に真知子さんが「私たちはフェアリー(妖精)だよね」っておっしゃったのが印象的で。村のあちこちに顔を出し、いろんなことを見聞きし、グランマにも心を寄せる…。映画「眠れる森の美女」に出てくる妖精のような立ち位置だと考えると、私も自分の役柄がしっくりきました。

- 【駒塚】 「眠れる森の美女」に出てくる三匹の妖精って、それぞれカラーが決まっているじゃないですか。私たちも真知子さんがイエロー、都子さんがピンク、私がブルーと決まっているので、やっぱり妖精なのかもしれませんね(笑)。
- 現場はどんな雰囲気ですか?
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【鷲尾】 もうね、グランマを演じる萬田さんは本当に格好いいですよ。
【竹内】 作務衣を着て、あんなにスタイリッシュになる人ってなかなかいないよね。
【駒塚】 田舎臭さが皆無だもの。
【鷲尾】 由真ちゃんに関してはまだ心もとない部分もあるけれど、彼女ならではのたおやかさで、ゆくゆくは総領を継ぐんだろうな。そんな雰囲気を、足立梨花ちゃんが上手く出してくれています。


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【駒塚】 これからいろいろ経験して、たくましくなるんじゃないですか?
【竹内】 でも本格的に総領を継ぐのは、きっと…。
【駒塚】 亜子ちゃん!(笑)

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【鷲尾】 そうだよねぇ。そのうち「喝!」とか言い出したりして。
【竹内】 亜子ちゃんを演じている加藤柚凪ちゃんが、既に一人前の女優だから。アドリブも入れてくるし、台詞を完璧に覚えて演技プランを立ててくるし…。
【駒塚】 その一方で撮影の合間には私たちの所に来て、「私も入れて四婆だ!」なんて言うし。本当に可愛いんですよ。
田舎暮らしを楽しめるのは、自分で遊びを作ることのできる人
- コンビニエンスストアもない、百目鬼村のような場所での生活については?
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【鷲尾】 田舎暮らしには憧れるけど、現実にはどうかなぁ…。「山間の村で、高齢者が買い物難民に」なんてニュースを見ると、なかなか難しいとは思います。そんな部分も含めて、やっぱりファンタジーですよね。
【駒塚】 確かに住むのは大変かもしれない。もし私が作家だったら、東京に家を持ちつつ、この村に籠もって作品を書き上げるとか、そんなライフスタイルには憧れます。
【竹内】 自分たちが食べる分の野菜を作ったりするのは、とても豊かな生活だと思いますね。田舎暮らしって、自分で遊びを作れないと楽しめないと思うんです。都会のように、お金を払えばいろいろな遊びを提供してくれるわけじゃないから。「里山から木の枝を取ってきてリースを作る」みたいなことができる人でないと、田舎暮らしは満喫できないんじゃないかな。だから、子どもの情操教育にはとてもいい環境ですよね。
- そんな「グランマの憂鬱」の、見どころを教えてください。
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【鷲尾】 小さな村のお話ではあるけれど、そこで描かれるのは現代の縮図ともいえる社会問題ばかりなんですよね。たぶん視聴者の皆さんも日頃感じているような問題が、一話ごとに盛り込まれていて、そこが面白みですね。
【駒塚】 それぞれの問題に対する答えも、決して押しつけがましくないし、グランマからのサジェスチョンというかたちなんです。視聴者の皆さんにも考えていただく余地があるので、「私だったら…」と思いを巡らすのも楽しいかもしれません。
【竹内】 グランマの「喝!」が核心を突いている一方で、亜子ちゃんからの一言があることで、言われる側も救われますよね。とにかく年齢や性別に関係なく、誰もが納得できたり発見があったりするドラマです。
【鷲尾】 一日の終わりにちょっとほっこり、幸せな気分になってもらいたいですね。
【竹内】 亜子ちゃんにも癒やされるしね。
【駒塚】 そうそう、明日を生きるエネルギーをもらえるドラマです。

第6話のゲストは森迫永依。モト冬樹も絶賛!子役出身の競演に注目!
加藤柚凪の達者な演技を評して「こんなに演技の上手な子役は、(実写ドラマ版)『ちびまる子ちゃん』のまる子以来だよ」と語ってくれたモト冬樹。そのまる子を演じたのが、第6話にゲストとして出演する森迫永依だ。

実写版『ちびまる子ちゃん』から17年、現在では女優業に加え、情報番組でのコメンテーターなどマルチな活躍を見せる森迫。今回は東京での仕事から逃れるように百目鬼村へやって来た会社員・中森初音を演じることに。加藤柚凪との競演にも注目だ!