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#1

隕石落下 ー前編ー

巨大隕石が地球に衝突し、人類はおろか地表に住む生物の大半が死滅する--。SF作品などでよくある設定だが、約6550万年前にメキシコのユカタン半島に直径約10kmの巨大隕石が落下したような大破局は、現在においても数日後に起こりうる――具体的な人類滅亡の可能性である。

事実、つい先日の3月4日、4月29日に推定直径1.8~4kmの小惑星が地球に接近することがNASAから発表された。地球から約630万キロの地点を時速3万キロ以上で通過する見通しだというが、軌道はあくまでも予測だ。ドラマ「隕石家族」の放送中にまさにフィクションが現実化するかもしれない。――ちなみに、小惑星のうち地球に到達したものを隕石と呼ぶ。
また、2019年7月25日に直径130メートルの小惑星(2019 OK)が地球からわずか1万2000kmの距離を通過している。遠く離れたように思えるかもしれないが、これは月までの距離の5分の1しかない近さだ。直径約130メートルとはいえ、衝突していれば都市ひとつが壊滅する。海に落ちれば大津波の危険性もある。2013年2月15日にロシアのチェリャビンスク上空で大気圏突入によって爆発した隕石がたった直径約17メートルだったことを考えれば、このニアミスがいかに危険なものだったか想像できるだろう。

現在、太陽系内で地球に接近する可能性のある小惑星(地球近傍天体)は2万個あり、その中でもとくに地球への被害が懸念される小惑星や彗星はNASAの地球近傍天体観測センターをはじめ世界中の研究機関が観測を行っている。
映画『アルマゲドン』では地球に衝突する小惑星を核爆弾で爆破する解決策が採用されているが、現実には難しい。宇宙空間に核爆弾(とその運用スタッフ)を運ぶにも課題が多いが、仮に爆破しても小惑星の破片が地球へ降り注ぐ可能性があるうえ、そもそも破壊するには核爆弾程度では威力が足りないという予想もある。

さらに、先述の小惑星(2019 OK)でいえば、そもそも発見されたのは最接近の約1か月前、最接近する事実が確認されたのはたった1日前のことだ。地球にまっすぐ向かっていたので見た目の変化がなく、接近に気づかれなかったというのだ。幸運にもただの接近だったからよかったものの仮に「このまま衝突する」とわかったところで、たった1日では手の打ちようはなかったわけだ。ドラマ「隕石家族」のように半年の猶予もない滅亡も、地球を取り巻く宇宙では起こりうるのだ。

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