いよいよスタートした究極に切ないラブストーリー『Xmasの奇蹟』。
主演の高橋かおりさんに、ストーリーや演じる手島直についてお話ししていただきました。
- ●高橋さんは東海テレビの昼ドラの主演は3回目ですが、今回演じる手島直はどんな女性ですか?
- 「働く34歳の女性で、社会の中でいろいろな経験を積んできて、悔しい思いや我慢もしてきたであろう“できる女性”です。自分の本心や弱い部分は、抑えて、隠して、仕事をしてきた部分もあったけど、岡田浩暉さん演じる浩志に出会うことで、そんなに頑張らなくていいんだ、この人の前では素直でいいんだって、気付けたんじゃないでしょうか。恋愛に関しては、女性らしい女性なのかなって思いますね」
- ●そんな幸せ絶頂の中、浩志は事故に遭って亡くなってしまいますね。
- 「この作品は、一度落ちるところまで落ちてしまった直の“哀しみ”がベースになっているので、浩志と過ごしている時間は思いっきりハッピーに、ラブラブでいこうよ! ってことになって、幸せいっぱいな2人が伝わるように撮影しました。直は、浩志の遺した夢や仕事に没頭することで、心にあいてしまった穴を埋めようと一生懸命になります」
- ●だけどそこへ、自分は浩志だという健(窪田正孝)が現れて…
- 「直がどこまで健という人物に惚れていっているのか、何を見て健にひかれているのか……20歳の健のひたむきで真っ直ぐな気持ちなのか、浩志の面影を感じて似ている部分なのか、健の中にいる浩志だけなのか……いつも揺れている状態。撮影の前にはいつも、このシーンは健を見ているのか、健の中の浩志を見ているのか“割合”を考えています。それを分かって演じていないと、自分の中で直がブレてしまう気がするので。」
- ●ほかにも、演じる上で気をつけている部分はありますか?
- 「あります! 今回は、プライベートの高橋かおりをいかに直に注入できるかってことに挑戦しています。というのも、撮影前にプロデューサーさんから“今回は今まで見せていない高橋かおりを見せてください”と要望がありまして。今までの昼ドラでの役は、私とまったく別の人として演じてきたけど、今回はプライベートの感情を注いでいこうと、今までと違うアプローチをしています」
- ●それは具体的にどういうことですか?
- 「表現の仕方は一つじゃないから、こういうときはこういう表現っていう決めつけはやめようって話をしました。同じシーンでも、リハーサルから本番への間に何度かお芝居をする中で、演じている私の感情は変わっているんです。リアリティを追求すべく、そのときどきに感じた感情で演じるようにしています。撮影中は、本番に入って終わるまで、この感情でいいのかなって常に心を揺らしている状態で演じているので、正直、くたびれますね(笑)。だけど、役に対する発見がすごくあって、とても新鮮です。私にこういう表現があったんだ、これが足りないんだという発見もできて、苦しみもあるけど、楽しみながら直という役を生きています」
- ●では、最後に視聴者の方にメッセージを!
- 「私は、最初に台本を読んで、面白い作品に関われるんだなって、泣きながら震えました! 等身大の女性像を演じているので、その女性の心の揺れだったり、思いだったり感情を、受け取ってもらえたらって思います。直と健がどういうふうに近づき、どういうふうに思いを重ねていくのかが、この作品の魅力。近くにいるのになかなか気付かない2人は、見ていてもどかしいかもしれませんが、クリスマスに向けて、こんな奇蹟、自分にも起こるかもしれないっていう夢を抱いてもらえたら、ステキですね」