2月1日(月)スタート 毎週月~金 ひる1時25分

インタビュー

枝川大造 役 竜雷太さん

2016.03.17

竜さんは昼ドラ初出演ですが、ご出演されてみていかがですか?
 昼のドラマは、奥様方がたくさん見ていらっしゃるというイメージです。こういうことはあり得るのかなと思うところもありますが、それがあり得るのが昼ドラなんでしょうね。人を殺して、他人が入れ替わって…というのはサスペンスではよくあることかもしれないですが、またそれとは違った昼ドラならではの設定と展開だなと思いながらやっております。大造は複雑な人物なので、楽しみながらやらせてもらっています。
 何よりも、セリフを覚えるのが大変で。大造が、こんなに出てくるとは思わなかったんですよ(笑) 一生懸命やっております。

罪を犯してまでも娘を守ろうとする父親役ですが、どのような役作りを?
 大造は家元で紳士で、あれだけの罪を犯しているとは誰も思わないような人物であるべきなんですよね。その上で心の中での葛藤を見せると、登場人物たちは知らないけど、視聴者の方は事実を知っているので、楽しんでいただけるのかと思っています。そのあたりを意識して監督も大造の心情を丁寧に撮っていますし、私も楽しんでやっています。ドラマの設定や構築の仕方は昼ドラですが、やってる自分はサスペンスものだという気持ちなんですよ。監督に「(芝居)重すぎる?」「大丈夫です」と確認しながらやっています。
佐藤江梨子さん、遠藤久美子さん、宅間孝行さんの印象は?
 佐藤さんは、以前に2時間ドラマで一緒で、元気な方だなという印象ですね。今回もやはり元気で、それがこの役にピッタリですね。
 遠藤さんは、目の見えない役で大変だろうと思いますが、一生懸命やってらっしゃって。人を殺してまでも娘を愛する父親と、父を非常に尊敬している娘、それも物語のひとつの軸ですから。まき役をよくやってらっしゃると思います。
 宅間さんは、ストレートな青年を、非常にストレートにやってらっしゃると思いますね。愛する娘・まきが好きな剛太郎ですから、見守りながらやっております。

本作で、昼ドラの長い歴史に幕がおろされますが…
 終わるってなかなか難しいですよね。私もこれまで青春もの、『太陽にほえろ』など、いろんな終わりを見てきましたが、みなさんに見ていただいて「ああ、終わって残念」と思っていただけるように終わりたいですよね。半世紀以上続いたドラマが終わるのは寂しいけれど、みなさんから、もう一度やって欲しいと言っていただけるように終われたらいいですね。

テレビドラマ隆盛期をご存じの竜さんは、今のドラマ界をどうご覧になりますか?
 テレビが非常に苦労してきて、そこから映画の勢いが落ちてテレビが盛んになって、多くのみなさんが見てくださったドラマがあって、私はその中の戦闘員の一人だったなと思うんですけど。そして今はまた映画が隆盛ですよね。それは非常にうれしいことですが、私はテレビ育ちですので、ドラマがもう少し勢いがあってくれてもいいと思いますよね。今のドラマは最長でも1年でしょ。もう少し長いものがないので、ちょっと寂しいですよね。また、テレビのドラマに多くの人を引き寄せる、そんな風になってくれればうれしいですね。