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クランクアップコメント

真矢ミキ「この作品に出会えて幸せ。さくらの“決心”に注目」

いよいよ最終話!さくらが、どんな決心をするのか、そして子どもたちの行く末は?と最後まで見逃せません。クランクアップの大トリとなった真矢ミキさんに、撮影を終えての感想と最終話のみどころについて聞きました。

真矢ミキ「色濃い日々を駆け抜けぬけた」

「この冬は、色濃い日々を駆け抜けぬけた感じがします。自分の出番はもちろん、それと同じくらい、もしくはそれ以上に、ベテランの方の演技や監督の一言一言、スタッフさんたちが作ってくれた妥協のない現場、そして何より子どもたちの真剣勝負で挑む1秒1秒の横顔が忘れられないです。どの場面でも感じた熱が、数時間前のもののように思えるほど内容の濃い毎日だったと感慨深く、この作品に携わったすべての方々、さらに応援してくださった視聴者のみなさんに感謝しています」

胸を打つ感動のラストシーン

オールアップは、新年早々のこと。当日は午前中からワンシーンごとに一人、また一人と撮影を終えていきました。撮影の大トリとなった真矢さんは、谷川功監督と一人ひとりを見送るたび、「寂しいね」と語っていました。
そして夜も深まる中、最後の撮影に突入。最終話でこれまでの人生が明らかになる新城由夏役の岡本夏美さんとのシーンとなりました。

人生に躓きそうになる由夏を救いたいさくらの心情が胸を打つこの場面。谷川監督は、岡本さんから何をやってもうまくいかない由夏の心折れた気持ちを、真矢さんからそんな由夏を精一杯の愛情で包もうとするさくらの深い思いを引き出そうとします。リハーサルから高まる緊張感。本番でも真矢さんと岡本さんは感情をぶつけ合うような、迫真の演技を披露し、谷川監督も「ふたりのこんな場面で撮影を終えられるなんて、監督冥利に尽きる」と語りました。

全ての撮影を終えた真矢さんは、約2カ月にわたる日々を振り返り、「この作品じゃなかったら、このチームじゃなかったら、乗り越えられなかったと思います。現場にいるすべての皆さんにお礼申し上げます。『さくらの親子丼2』という作品に出会えて幸せです」と涙ながらに感謝の気持ちを述べました。

柄本時生「まさかラストがこんなシーンだなんて…」

子どもシェルター「ハチドリの家」で、弁護士として子どもたちに向き合った川端哲也役の柄本時生さんには、最後に一人芝居のような長いセリフを一気に言う場面が用意されていました。これには、「まさかラストがこんなシーンだなんて」と苦笑いしつつ、リハーサルから徐々にテンションを上げ、撮影に臨んでいました。

撮影を終えた感想は?
川端のキャラクターや、彼に起こった出来事の数々を楽しみながら演じることができました。ただ、弁護士役は専門用語が大変なんです。最後の場面も、専門用語を早口で羅列しなくてはいけなくて、僕も頑張りました!
最終話の見どころを教えてください
最終話は色々な形の幸せを提示していて、それぞれの選択や進む道に引き込まれると思います。『人生ってそういうものだよな』と僕も腑に落ちたというか。きっと見てくださる皆さんも『なるほど』と思っていただけるはずなので、期待してください。

ここで若手メンバーの皆さんの撮影を終えての感想や、2019年の目標などを紹介します。

井頭愛海さん(竹園あゆみ役)

貞子からあゆみへと、別人のような変化をどう表現すればいいのか悩みながらも、追求して演じました。ケンカの場面にも初めて挑戦しました。私自身あまりに運動神経が悪くて、みなさんに大迷惑をかけてしまったのに、その鈍臭さもあゆみの魅力に見えるようスタッフさんが撮ってくださったんです。みなさんの愛情を感じました。最終回はあゆみの“母性”がどう動くのか、ぜひ見届けてください。
2019年は高校を卒業するので、自分の中で一区切りがつきます。ここからが再スタートだと思っているので、心を込めて演技に向き合っていきます。

岡本夏美さん(新城由夏役)

最終回では由夏のいろいろな感情が描かれるので、彼女の内面を最後まで気を抜かずに演じたいと思います。台本を読んで、自然と涙が溢れました。最終回も心揺さぶられる物語なので、台本に込められた思いを全力で届けたいです。
私はこの作品を通し、子どもが素直に大人に助けを求めることが大事だと感じました。大人と子どもが互いに歩み寄れる素直さを持てたらいいなと思います。
2019年は舞台『春のめざめ』でストレートプレイに初挑戦します。一つひとつの役との出会いを通して一回りもふた回りも大きくなる年に、勝負の年にしたいと思っています。

柴田杏花さん(井口茜役)

話が進む中で、茜はどんどん弾けました(笑)。最終回でも茜は超ポジティブです! その前向きさを楽しんでいただきたいです。 さくらさんとの出会いで香くんが良い方向に変わり、それが他のメンバーの良い意味での変化に繋がったと思います。最初、泣くことでしか自分を表現できなった茜も明るい笑顔を見せるようになって、私も嬉しかったですし、出会いの大切さを実感しました。 この現場で真矢さんと出会えたことが財産です。私は今年で20歳になりますが、真矢さんを目標に“人間力”を高め、日々精進していきたいと思います。

尾碕真花さん(藤島玲奈役)

最終回は泣きどころが満載です! 子どもたちもさくらさんたち大人もいろいろな問題を解決しようと頑張ります。いっぱい泣いてください‼ 連続ドラマにレギュラーで出るのって、大きな影響力があることだと実感しています。玲奈がメインの回(第2話)が放送された直後、たくさんの反響をいただけたことがうれしかったです。皆さんに尾碕真花を知ってもらえて感謝しています。 2019年、私の課題は“対応力”をつけることです。この現場でも予定が変わるたび、柔軟に対応することを求められました。そんなとき、焦らず臨めるようになりたいです。

祷キララさん(小宮山詩役)

詩のことが描かれた第3話は、多くの反響をいただきました。私なりに誠実に詩を演じたので、少しでも詩の思いが届いていたらいいなと思います。 こんなに長くひとつの役を演じたのは初めてです。台本の中の詩が、私の演技でどんどん立体化していく作業はとてもやりがいがありました。最終回では詩の大学受験はどうなるのでしょうか(笑)。私は詩の清々しい表情を演じられて、幸せな気分になりました。 私は気張るとダメなタイプなんです(笑)。2019年も自然体で大好きな演技のことや、いろいろなことに挑戦して、世界を広げていきたいです。

日比美思さん(白鳥マリア役)

この作品はマリアがシェルターに保護されるところから話が始まりました。最初の緊張している心境や、そこからみんなと仲良くなっていくところはマリアとしてだけでなく、日比美思としてもリアルな感情で演じることができました。 最終回でマリアは捨てたはずの本名や母親と向き合います。マリアが驚くようなことも起こるので、そこで彼女の心境がどう変わっていくのか、しっかり表現したいと思います。 2019年もおごることなく周りの方を信頼して、初心を忘れず演技に取り組んでいきたいです。その気持ちを大事にしていけば新しい道が開けるんじゃないか、と信じています。

浦上晟周さん(中里拓士役)

最初はLGBTという設定に不安がありました。でも真矢さんを筆頭にみなさん温かくて、同世代のみんなにも刺激を受け、とにかく楽しかったです。 拓士のエピソード(第7話)は、自分の意思をしっかり伝えたところが気に入っています。親子丼を作る場面も忘れられません。親子丼作りを通し、さくらさんの思いを受け継ぐことができたと思うので。最終回でも、拓士の頑張っている姿が描かれるといいな(笑)。 拓士を演じるにあたり、役の背景をいろいろと調べ、僕なりに繊細に演じました。この経験を踏まえ、2019年はより幅広いキャラクターを演じられるようになりたいです。

塩野瑛久さん(大豆生田香役)

脚本家の清水有生さんから子どもシェルターのメンバーをまとめるよう託されていたので、そのことを意識していなかったと言えば嘘になります。真矢さんやスタッフさんと、若手のみんなの橋渡しをしたいと思っていたので。 最終回で香は、ある意味彼らしい行動をします。それが正しいか正しくないかではなく、香は香の“美学”で動いているのだと思います。どうかさくらさんのように、香を理解し、その良さを引き出してくれる大人がひとりでも増えてくれたらいいな、と願っています。 2019年はもっと芝居をしたいし、何事も怖がるのではなく、面白がりたいと思います。

真矢ミキ「さくらの“決心”に注目して!」

最後に最終話の見どころを、真矢さんに語ってもらいました。

「最終話は見どころがありすぎて…なのでとにかく見てください(笑)。孤独に打ちひしがれていた子どもたちがハチドリの家での2カ月を、何か大きな勇気に変えて巣立って行く姿、そしてそんな彼らの目に映る社会がどんなものか見ていただきたいです。
シェルターの子供たちの成長はもちろん、周りの大人たちも、子どもたちから成長させてもらっていたのだと感じました。さくらさん自身も、子どもたちを通して自分の過去から大きな一歩を踏み出さなくてはと心に決めた最終話だったと思います。さくらさんの“決心”にも注目してください」