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【制作発表リポート】
高岡早紀「今までにない高岡早紀を見せる!」
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オトナの土ドラ『リカ』の制作発表が都内ホテルで行われた。
本作は、純愛を貫くがゆえに狂気と化してしまう主人公・リカの愛情への渇望を描くサイコスリラー。「女は28歳で結婚し、家庭に入るのが一番幸せ」と信じる永遠の28歳。乙女のような純粋さを持ちながら愛を求め、恐るべき犯罪を遂行する。主演の高岡早紀、小池徹平、大谷亮平が登壇し、役どころや意気込みを話した。

高岡早紀「28歳の役を私が演じる…想像がつかなかった!!」
主人公・雨宮リカを演じる高岡早紀は「何度言っても恥ずかしいですが、“永遠の28歳”と、年齢や住所、職歴などすべてを偽り、運命の赤い糸を信じて疑わないとてもピュアな“純愛モンスター”という役を演じさせていただいています」と役柄を紹介。続いて、婚約者もいて順風満帆な人生を送るも、リカの登場で全てが狂ってしまう、外科医・大矢昌史を演じる小池徹平は、「雨宮リカ28歳にストーカーされ、どんどん追い詰められる花山病院副院長を演じております。とてもいい感じのホラー作品に仕上がっていると思いますので、ぜひ、楽しみにしてもらえたらなと思います」とコメント。次に第2部から登場、妻と別居中、仕事のリサーチでマッチングアプリを通じてリカと出会ってしまい、破滅の道をひた走っていく映画製作会社のプロデューサー・本間隆雄を演じる大谷亮平は「僕もかなりリカに追い込まれ苦しめられます。そんな役を楽しんでやりたいと思っております」と意気込みを語った。

小池徹平「リカを直視することができない、怖くて…」
ドラマの主演を聞いた時には、どのように思われたかとの質問に高岡は、「28歳という年齢を詐称した役ですが、まず28歳の役を私が演じるというのはどのようなことになるのか想像ができなかったです」と苦笑し、「しかも“純愛モンスター”という今までにない役なので、私がリカを演じることによってどのような化学反応があるのか…。ただ、今までにない高岡早紀を見せることができたらいいなと思いつつも、役を自分の中に入れるまで時間がかかり、いろいろと悩みました」と役作りへの苦悩を語っていた。そしてドラマでは小池演じる大矢をかなり追い詰めているらしいという話には、「リカは運命の赤い糸を信じ、大矢先生を運命の人と信じて疑わない。相手がどう思おうが関係ないという役なので、先生が拒否してもどんどん突き進むという…かなり追い詰めちゃったよね?」と小池の顔を見てキュートな笑みを見せた高岡。すると小池も、「本当にリカと目が合いすぎて…。ずっと僕の方ばかりを見ていたので、だんだん僕もリカを直視することができなくなり、なるべく見ないようにしていました。リカの圧がエスカレートしてどんどん周りを巻き込んで突き進んでくる感じが怖かった」と現場の様子を話し、高岡も「私は大矢先生しか見えていないので…」とリカになりきった様子で返していた。そして素顔の高岡の印象を聞かれた小池は、「姉さんというか、現場でも気配りができて明るい雰囲気で盛り上げてくれます。ホラードラマを撮っているのに、高岡さんがいらっしゃると現場が華やかになるような。でもシーンが始まると引き締まる感じでとても現場でコントロールされている印象。本当に助けられました」と高岡さんを絶賛した。
また、撮影中のエピソードとして、かなり凄惨なシーンの時にも現場が明るかったという話に、「最初はこの役をお断りすることも考えました」と高岡。その理由として、「リカはストーカーで狂気に満ちているので、私自身が現場で暗く、ストイックになったりして、少しおかしくなるのではと思って…。でも現場に入ったらそうでもなくて、私、意外とオトナなんだなと(笑)。その切り替えが上手にできるからこそのいい現場で、いい作品につながった」と話していた。

大谷亮平「高岡さん…やっぱり怖いですね」
今回が高岡と初共演の大谷は、初対面のときに高岡の顔が怖くて見られなかったという。それについて大谷は、「リカイコール高岡さんのイメージで台本を読んでいたんです。また、初対面がポスタービジュアル撮影の日で、衣裳も相まって高岡さんがすでにリカの雰囲気をまとっていらして……。どうしてもフィルターをかけて見てしまい、高岡さんの笑顔にも裏があると思って、勝手にひとりで怖がっていました(笑)」と話した。「でも、今日気さくに話してくださって…」と話しながら高岡と目が合うと、「怖いですね」とポツリ、会場を笑わせた。
さらに改めて『リカ』への思いを話した大谷は、「本間は愛する妻と娘、守るべき家族がいる設定なので、娘を守るカッコいいパパをやりたかったのですが、台本を見るとそうでもないんですよね。リカにビビッたり、周りに助けてもらったりするような流れになりそうな気がします。でもそういう本間は、等身大でリアルな感じだと思っていて、そちらのほうがより、視聴者の皆さんもリカの怖さに怯えながら観てくださるのではと思いました。」と話した。
高岡「私はこだわらないモンスター」
リカが“純愛モンスター”であることにちなみ、3人に「私は○○モンスター」というお題が振られると、大谷は、「姪っ子モンスター」と話した。その理由として、「自分にとって初めての姪で、これほどまでにも愛してしまうのかという初体験でして…」とデレデレ。「なにかできるようになるたびに家族から動画が送られてくるので、常にそれを見ています。特に『リカ』の台本を読んでいる途中で見てしまいますね。可愛くて、可愛くて、姉に何か頼まれたら必ず買ってあげています(笑)」と話すと、小池も「僕も現場で子どもの動画を見ています」とポツリ。すると高岡が、「この作品、何かに癒されないとやっていけないからね」と笑わせた。その意見を受け「こんなことは初めてなんですが、台本を読むと頭が痛くなるんです!」と大谷、高岡も「わかる! 読み進めるのが難しいよね」と話した。
小池が挙げたのは「サウナモンスター」。その理由として、「サウナが大好きで、サウナがなければ始まらない。撮影の合間、中空きがあればさくっと通わせてもらい、サウナが癒しになりました」と話した。最後に高岡が挙げたのは「こだわらないモンスター」。その理由として、「何かこだわりがあると、こうじゃなきゃいけないとか、これがなかったら何もできないみたいなことになってしまうのが嫌で、何もこだわりを持たないというのをポリシーとしています。リカのように何かに執着することはありません」とサバサバした一面を見せた。その流れで、リカに共感できるところはありますか? という問いには、「共感できない部分のほうが多いですが、誰かに必要とされたいという気持ちは共感できます」と話していた。
最後に高岡が、「オトナの土ドラ『リカ』。とても素晴らしいホラーサスペンスになっています。第一部のほうは小池徹平くんと撮影が終了いたしました。昨日、第1話を私も観させていただきましたが、自信作になっております。皆様、たくさん応援していただけたらと思います!」と、熱くメッセージを送った。