リカの奇妙なハーバリウム作ってみた

写真1

このページの内容はドラマ本編との関連性はありません。
また、ドラマ本編のハーバリウムの監修はこのページに登場する人物とは異なります。

高岡早紀さんが演じる“純愛モンスター”のリカ。
愛する人を手に入れるためなら常軌を逸した手段でストーキングをする、まさに恐るべき“怪物”!

リカの部屋の一角には美しい花のハーバリウムのボトルが数多く並んで飾られている。可愛らしい趣味かと思いきや、やはりそこはモンスターの愛をこじらせた趣味(?)だった。華やかな花々に混じって、男性物の学生ボタンやメガネ・ハンカチ・イヤホンなど、奇妙なものが浸かった瓶も。…怖い。

第1話では愛する大矢昌史(小池徹平)のボールペンと、手術に使った手袋を素材にするシーンもありました。…怖い、キモすぎる!

写真2「リカのハーバリウム」

そんな“リカの妖しいハーバリウム”を実際に作ってみたい!ちゃんと知識と技術のある方に出来るだけ美しく仕上げていただきたいと思い、プロの先生にお願いしてみました。
(ドラマに登場するハーバリウムはこのページの内容とは関係ありません)

今回ご協力いただいたのは、インテリアフラワーの講師をされている田野純子さんです。

田野純子さん

田野さんには「ドラマにちなんでハーバリウムの作り方を教えてもらいたい」とだけお願いしてお越しいただきました……

はじめまして、土ドラのウェブ担当、中島です。
この度はご協力ありがとうございます。

田野です。
こちらこそ、今日はよろしくお願いいたします。

写真4「リカのハーバリウム」

田野さんはハーバリウムの他にもいろいろなレッスンをされているそうですが、講師はどのようなキッカケではじめたんですか?

プリザーブドフラワーからはじめたのですが、小さいものしか作れないからもっと大きい作品を…

(さすがにリカっぽい理由ではないか…)

……様々な花に関することを始めた中にハーバリウムがありました。

そうなんですね! 今日はどんなものができるのか楽しみです。それでは早速、ハーバリウム制作をお願いしてもいいですか。

写真5「リカのハーバリウム」

はい、いろいろな素材を用意してきました。どんな感じがいいですか?今日はハーバリウムに使うのは珍しいアーティシャルフラワーを使って…

あ、すみません田野さん! 実はメインで使っていただきたい素材があるんですよ。
これなんですけど…。

写真6「リカのハーバリウム」
写真7「リカのハーバリウム」
写真8「リカのハーバリウム」

えっ?

えっ?

写真9「リカのハーバリウム」

これは…ゴム手袋!?
なんで?

リカはドラマの中で、自分が運命の人だと感じた相手の使用済みの手術用手袋をハーバリウムにしたんですよ。

写真10「リカのハーバリウム」

それはすごく不気味だったんですけど、もっと綺麗な感じで再現したいなぁと思いまして。

写真11「リカのハーバリウム」
写真12「リカのハーバリウム」

ちなみに今までゴム手袋で作られた経験はありますか?

そんな変な素材で作ったことなんてありませんよ!

リカの自宅には沢山のハーバリウムが飾ってあります。きっとリカはプロ並みの技術があると思うんです。だからプロの方に作ってもらわないと意味がないんです。ぜひ、お願いします!

それは視聴者の方達も求めていることなんですか?

いえ、そこまで深く考えていません。

写真13「リカのハーバリウム」

お願いします!

やったことないですけど、大丈夫でしょうか?どんなものになるか…。(というか気持ち悪い)

(あれ? もう受け入れてくれた?)はい、お願いします! あ、この手袋はもちろん未使用ですよ。安心してください。

(世の中にはいろんな人がいるなぁ)

ボクからもお願い!

(くま?)じゃあ、やってみますね…。

作り方

※ドラマに登場するハーバリウムの作り方を紹介するものではありません。

今回のハーバリウムはメインの材料が軽くて浮きやすい“ゴム手袋”のため、浮かないように花材で抑えるのがポイントです。

写真15「リカのハーバリウム」

まずはリカの大好きなバラと相性のとてもよいモス(苔・藻)を、土台として下に入れます。ハーバリウムは下がとても重要で、土台をしっかり作らないと下の部分がオイルだけになり浮いてしまいます。この赤いモスはオイルに浸かるとくっきり色が出てきれいです。そして浮き防止にも使います。

写真16「リカのハーバリウム」

次にメインの材料、ゴム手袋を入れます。ゴム手袋を浮きにくくするためと、花材に馴染ませるために絡めてみましょう。

写真17「リカのハーバリウム」

これでメインのゴム手袋が入りました。
次に彼の指先を感じるように、お花を絡めていきます。

!? 彼の指先を感じるように…

写真18「リカのハーバリウム」

リカの大好きなバラを使いましょう。今回は鮮やかな色が楽しめるアーティシャルフラワーのバラです。ゴム手袋が浮かないように、しっかりと花材をいれて隙間をなくします。
※ハーバリウムには一般的に、本物の花、またはドライフラワーやプリザーブドフラワーが使用されていますが、今回はこの企画に適した造花を使用しています。

写真19「リカのハーバリウム」

バラはリカを表していますので、ゴム手袋にしっかりと寄り添わせて配置しますね。ガラスボトルは、どの角度からも楽しんで頂けるのがポイントです。

好きな人はいろんな角度から楽しみたいですよね。そうする事で意外な一面も見えて、もっと好きになって、みたいな。

かもしれないですね(棒)

写真20「リカのハーバリウム」

ゴム手袋に高さがあるので縦ラインが強調されてきれいに見えるよう、ワイヤープランツを絡ませて入れてみましょう。花びらが取れるなど花材は崩れやすいので、一度入れた花材はあまり触らないようにしましょう。

写真21「リカのハーバリウム」

最後に蓋をするつもりでワンタッチリボンをかぶせます。キラキラした糸がゴージャス感を演出し、花材浮きを抑えてくれます。

写真22「リカのハーバリウム」

これで花材がすべて入りました。相変わらずゴム手袋の違和感は消えませんが、少し和らいだと思います。(いや、やっぱり気持ち悪い)

すごい! 全然気持ち悪くないですね。

写真23

次にオイルを入れます。ハーバリウムオイルは様々ありますが、今回はハーバリウムの持ちに良いとされる“シリコーン系のオイル”を使用します。花材の色落ちも緩やかです。

なるほど、大好きな彼との関係も長持ちになりそうです!

はい、わかりませんが…。
オイルは花材が動かないようにボトルを斜めにし、ボトルに添わせてゆっくり少しずつ入れます。通常ロングボトルだとデザインによっては花材もオイルも分割して作る場合もありますが、、今回は(変なゴム手袋を使用しているので)1度に注ぎましょう。

写真24「リカのハーバリウム」

オイルを注ぐと花材にオイルが浸透しながら、花材に含まれる空気なども上がってきます。1日程度キャップ(蓋)を開けて、空気を逃がしてあげて下さい。

二人の間の不純物が抜けていくイメージですね。

写真25「リカのハーバリウム」

蓋をするのは早いですが、完成です! 最初はどうなるかと思いましたが、なんとかキレイに飾ることができました。

こんなに妖しくも美しい雰囲気になるのは想像以上です。バラとゴム手袋は相性が良いのかもしれませんね。成功ですね、田野さん!

成功かどうかはわからないです。でも、素材の不気味さを上手く抑えられたと思います。ゴム手袋の透けている感じはちょっとだけイイ感じに見えなくもないです。

写真26「リカのハーバリウム」

ゴム手袋も今後素材として使うのはアリかもしれないですよね。

どちらかと言うとナシですね。海で拾った貝殻や、お庭で咲いたお花をドライにして思い出を詰めて作られる人はいますが、ゴム手袋ハーバリウムは何を見て楽しむのかちょっとわからないですね。

ゴム手袋、映えましたね〜。

ナシだと思いますよ。

ハーバリウムって本当にいいですね。家に飾りたいなぁ。

あ、じゃあまだ素材はあるので、もう1つ作ってみましょうか? どんな感じがいいですか? アーティシャルフラワーで人気なのは…

本当ですか!?
ではメインで使ってほしい素材があるんです。
これなんですけど。

写真27「リカのハーバリウム」
写真28「リカのハーバリウム」
写真29「リカのハーバリウム」
写真30「リカのハーバリウム」

「イッチーのサイト」で、イッチーがハーバリウムづくりに挑戦!
コチラものぞいてみてね。

今回ご協力いただいた
田野純子さん

リカの世界観を表現する“妖しい企画”にお付き合いいただき、ありがとうございました!
※ドラマに登場するハーバリウムは関係ありません。

田野純子
田野純子

アーティシャルフラワー・ハーバリウム講師 /
クラフト作家

IFSAインテリアフラワースクール
「blanc pur」(ブランピュール)主催

https://ifsa.jp.net/