撮影終盤、天候不順が続いていた東京。撮影最終日も新川優愛さんは、伊藤沙莉さんとともにロケ先でオールアップとなるはずでしたが、最終回の瑠美一人のラストシーンだけ撮影することができず、翌日、撮ることになってしまいました。
前日の荒れた天気が嘘のような晴れた中、最終回の最後の場面を撮影した新川さん。ここでは瑠美がある動作をしますが、いざ撮影する際にいろいろな面で手間のかかることが判明。新川さんはほんの数秒のカットのため、何十回も同じ動作をしていました。
すべての撮影を終えた新川さんは「本当は昨日、沙莉ちゃんと一緒にクランクアップしたかったです。でも、最終回のラストカットはベストなコンディションで撮りたい、というスタッフ皆さんのこだわり、そういう方々と作品を作ることが出来てうれしかったです」と挨拶を。そんな新川さんを始め、キャストの皆さんにクランクアップを迎えた感想と、最終回の見どころを伺いました。

新川優愛さん(木崎瑠美役)
「最後の最後まで妥協することのないスタッフの皆さんと、連ドラ初主演作を撮れて、私はなんて幸せ者なんだ、と思っています。キャストの皆さんにも本当に助けていただきました。長く一緒にいた沙莉ちゃんを始め、ベテランの皆さんにも支えていただき、女優として多くのことを学べたことが財産になりました。
主演というポジションは、最後まで『私が主役だから』とあまり意識しませんでした。自分で自分に必要以上のプレッシャーをかけ、潰れてしまうと作品にも悪い影響が出てしまうと思ったので。主演としての私の器はまだまだです。これからいろいろな経験を積み、主演というポジションに動じることなく臨めるようにならなくては、と感じています。
最終回では瑠美だけでなく、登場人物の誰もが新たな人生の局面を迎えます。瑠美は最初、大学受験に失敗して、看護学校に入りました。でも、そこからの瑠美を演じ、逃げることは悪いことでないと思ったし、問題に立ち向かう強さも手に入れました。瑠美は瑠美なりの選択をして、ここまで歩んできました。視聴者の方の中にも、何かしらの選択を迫られている方がいるかもしれません。どんな選択も間違いではないことが、最終回をご覧いただくと伝わるんじゃないかな、と思っています。」

伊藤沙莉さん(山田千夏役)
急きょ、一人でオールアップとなった伊藤さん。「優愛ちゃんと一緒が良かった!」と大声で言う姿は、瑠美を慕う千夏そのものでした。
「終わってみると、自分でも驚くほどグッと来ています。正直、スタッフさんや優愛ちゃんの前で泣くのをこらえました(笑)。
看護学生という、なかなか演じる機会がない役だからこそ、皆で支え合って演じてきました。優愛ちゃんを筆頭に、皆で一緒に走った感じがすごくします。みんなで頑張ってきたな、と。
最終回こそ、見てくださっている皆さんにもタイトルの意味を噛みしめてほしいです。何をもって、いつまでも白い羽根なのか。千夏たちは、このタイトルを背負っている代表といえる存在です。“白さ”とは何か自問自答しながら、それぞれが自分の道を歩んでいくので、その姿をぜひご覧ください。」

酒井美紀さん(佐伯典子役)
夫と離婚後、休学した典子。最終回では思わぬ形で登場し、近況が分かります。
「学校の話だけに、キャストだけでなくスタッフさんも含め、みんなで一つの作品を作っていく一体感がとても心地良かったです。だからこそ、いま余計に寂しさを感じています。
実際、私の学生時代を振り返ると、正直、勉強はそんな好きじゃなかったです(笑)。でも社会人となり、いろいろなことを経験したいまとなると、学ぶことの大切さを実感していますし、典子を通して学び直すことの素晴らしさを知られたことも、私にとってプラスになりました。
最終回の台本を読み、典子の現状が分かって、私はうれしくなりました。“ヨシッ!”って感じです(笑)。とても良い選択をしているので、典子の晴れ晴れとした笑顔をぜひ見ていただいたいです。」

さとうほなみさん(遠野藤香役)
さとうさんと加藤さんは一緒に撮影を終了。この作品の“大人の恋愛パート”を担ったお二人はラストカットで寄り添う姿を見せますが…。
「連ドラのレギュラーは今回が初めてだったので、本当に分からないことだらけでした。ドラマの現場の専門用語も分からず“?”となることが多かったです(笑)。そんな私にスタッフの皆さんは一からいろいろなことを教えてくださり、感謝しています。『いつまでも白い羽根」が私の連ドラレギュラー1作目で本当に幸せでした。
遠野のようなキャラクターを長い時間演じるのは、そのときどき感情が大きく変化するので追いつくのが大変でした。復讐から始まり、女友達との友情や、予想外の恋愛。こんな怒とうの人生を演じられることも女優の醍醐味の一つなのかな、と感じています。
遠野と番匠さんとの関係はどうなるんでしょう?(笑) 視聴者の皆さんの受け止め方も本当にそれぞれだと思うので、皆さんの反応が楽しみです。」

加藤雅也さん(番匠光太郎役)
「この作品は、本職の看護師の方も楽しみにしてくだっていると聞きました。ドラマの意図や、メッセージが看護師の皆さんを始め、視聴者の方々に届いているのならうれしいですね。
最終回の番匠は…大変ですよ(笑)。番匠から遠野への問いかけって、ドラマが視聴者の方に何を問いかけたいのか、表しているものだと思うんです。ですから、番匠がどんなことを語るのか、お聞き逃しのないようにして欲しいです。」
瑠美たち登場人物が、これからの人生を歩むため、どんな選択をするのか、ぜひ最終回でご確認ください。さらに記者がぜひ皆さんにご覧いただきたいのが、卒業式の場面です。多くの学生たちが羽織袴で美しく着飾る中、瑠美はある意味、彼女らしい姿で登場します。瑠美の凛とした生き方を表しているようで、とても美しかったです。最終回は5月26日(土)放送。お見逃しなく!