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インタビュー
原作者・秋吉理香子先生 インタビュー【後編】

秋吉理香子先生(写真左)と、高規律子役の白石聖さん
- 山口紗弥加さん演じる範子のご感想をお願いいたします。
- ドラマ化のお話をいただいた時に、「範子はどうなるのかしら?」とやはり気になりました。山口さんの範子姿のお写真を初めて拝見した時に、「範子のイメージぴったりにしてくださって…」と感動いたしました。そして映像ではまさに“範子登場!”という感じで、写真から何倍にも迫力が増していて、初回を観た時には本当に鳥肌が立ちました。立ち姿だけで存在感を出されている山口さんはやはり凄いと感じました。
- ちなみに、あの5人の中で共感できるとすればどなたですか?
- 私の中には範子はいます。きっと皆さんの中にも“ミニ範子”はいるんです。でも私もやらかして裁かれてしまう側でもあるので、5人全員が少しずついるかもしれないです。ただその中でも理穂は(私と同じ)アメリカ帰りで、その経験を生かして書くことができました。理穂には思い入れが強かったかもしれません。
- このドラマをご覧になっている視聴者の方にメッセージをお願いいたします。
-
5人の中の誰かには絶対に共感できるキャラクターはいると思いますし、かつ、皆様の中にもきっと範子はいるよということに気づいていただきたいと思います。“私にも範子いた!”と面白がっていただきたいという願いがあります。
いち視聴者として拝見しますと、“正義とは何か”というテーマではありながら、堅苦しくなくキャッチーで、お洒落にスタイリッシュに描いていただいている新しいタイプのドラマだと思いましたので、広い世代の方にお楽しみいただければと思います。
【プロフィール】
作家 秋吉理香子さん
兵庫県生まれ。15歳でアメリカに移住。高校卒業と同時に日本へ帰国。早稲田大学第一文学部を卒業した後、再びアメリカに渡り、ロヨラ・メリーマウント大学院にて映画・テレビ制作修士号を取得。数々の映画関連会社で働く。2008年、「雪の花」で第3回Yahoo! JAPAN文学賞を受賞。09年、受賞作を含む短編集『雪の花』にてデビュー。著書に『暗黒女子』『聖母』『ガラスの殺意』などがある。