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『あたりのキッチン!』少食の方へ
栄養バランスもOK『サバの味噌煮』
桜田ひより演じる極度の人見知りな主人公・辺清美(あたり・きよみ)が、定食屋「阿吽」でのアルバイトを通じて成長していく姿を描く、土ドラ『あたりのキッチン!』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜日23時40分)。「阿吽」の店主・中江善次郎に渡部篤郎、その息子・中江清正に窪塚愛流、そして同じ大学に通う医学生・鈴代桜に工藤美桜と、実力派俳優や注目の若手が脇を固める、ハートフル“グルメ”ドラマだ。
先週放送の第1話では故郷を離れ仕事に邁進していた関西出身の客の心と身体を、「鶏みぞれうどん」であたためた清美。放送後には、「単なるグルメドラマではなく、作り手の想いが料理に込められている」、「料理って、言葉以上のコミュニケーションかも」、「清美と善次郎が、意外といいコンビ」といった視聴者の声がSNSにあふれた。
今夜放送の第2話では、食に無関心な鈴代桜のために、清美がサバの味噌煮を作る。「清美はなぜ、桜のためにこのメニューを選んだのか?」といったことも想像しながら見ると、このドラマがより楽しめるはず。もちろん今回のサバの味噌煮も、東京・恵比寿「賛否両論」店主で料理監修担当の笠原将弘氏のアドバイスが加わったオリジナルレシピだ。
第2膳 こってり味が定番なのにさっぱり食べられる「サバの味噌煮」

お手頃価格で食卓に登場する機会も多いサバ。特有の脂や臭みがあるためか苦手という人も少なくないが、実は鉄分などさまざまな栄養分が摂れる優秀な食材。今回清美と善次郎が考えたのは、サバの脂や臭みを抑えると同時に、従来のこってり味ではなくさっぱりとした味付けの味噌煮だ。
そのポイントとなるのが、こちら。
ポイント①

皮目を焼く
従来はサバの切り身に熱湯をかけて霜降りにしてから煮ていくが、善次郎はまず皮目から焼くことで余分な脂を取ることを提案。焼いた香ばしさでしつこさを、脂を落とすことでサバ特有の臭みを抑えることができる。
ポイント②

隠し味は酢
若い人にも食べてもらいたいと善次郎が考えたのが、赤味噌だけではなく、白味噌を1/4程度加えることでこってり味を抑えるというアイデア。さらに清美が思いついたのが、そこに酢を少々加えること。これによりさっぱりとした、最後まで飽きずに食べられる味付けに。
笠原将弘のもうひと手間!
「サバの味噌煮には白髪ネギをトッピングすると味のアクセントになるし、見た目もよくなりますね。『阿吽』では小松菜のおひたしを添えていますが、ワカメなども合うと思います。味付けをサッパリさせる方向ではなくパンチを効かせたいのであれば、コチュジャンを加えるのもアリですね。
ちなみにサバを煮る前に皮目から焼く、隠し味にお酢を加えるという手法は、私も店でよく使っています」


清美から栄養バランスもバッチリの「サバの味噌煮」を作ってもらった桜。桜を演じる工藤美桜に、思い出の味、一品をきいた。
工藤美桜インタビュー
得意料理はナポリタン、記念日にはラーメン!

- 今回の役どころを教えて下さい。
- 私は医学部生の鈴代桜を演じますが、今まで演じたことのないタイプの役なので、とても楽しみです。桜は勉強が好きで、誰とでも分け隔てなく接することができる子。でもそれは勉強を教えたりするのが上手いだけであって、人とのコミュニケーションでは不器用なところもあるんですね。常識的な部分もあるけれど、ちょっと抜けていたり…。そんな桜の性格は、少し自分にも通じるところがあると感じました。

- ご自身でも料理はされますか?
- 料理は結構好きで、一番得意なのはナポリタンです。味付けはケチャップや塩胡椒で、ごくごくシンプルに。でもケチャップの酸味があまり得意ではないので、隠し味に麺つゆを加えるのが自分流ですね。甘みが増して、食べやすくなります。
- ちなみに工藤さんにとっての「思い出の味」は?
-
私、ラーメンが好きなんです。子どもの頃ってお誕生日などの記念日に、家族で外食するじゃないですか。「何が食べたい?何でもいいよ」と聞かれても「ラーメン!」って答えていましたね(笑)。
でも最近は、体型維持のために少し控えなければならず…。むしろ子どもの頃よりも、ラーメンの「記念日感・ご褒美感」が増しているかもしれません(笑)。

- 今夜の見どころをお願いします!
- 桜のように食にあまり関心を持てない人って、意外といるんじゃないかと思います。
今夜はそんな方の気持ちにも寄り添ったお話なので、食について改めて考えてもらえたらと思います。
そして清美ちゃんだけでなく、桜の成長も見守っていただけたら嬉しいです。

見れば、必ずお腹がすくドラマ、『あたりのキッチン!』。開店は夜11時40分。今夜もご来店お待ちしています!