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制作発表会見リポート

10月6日(土)スタートのオトナの土ドラ「結婚相手は抽選で」の制作発表会見が行われ、主人公の宮坂龍彦を演じる野村周平さん、共演者の高梨臨さん、大谷亮平さん、佐津川愛美さん、若村麻由美さんが登壇しました。

野村周平「潔癖症の役作りは、ご飯屋さんにマイ箸持参で」

 フジテレビ系の連続ドラマでは初めての主演となる野村さん、今回の出演を決めたときの気持ちを伺うと、「この話をいただいたときに、題材が“結婚相手は抽選で”ということで、どういう内容かなと思ったんです。台本を読み、法律はフィクションですが、それがもし、実際に起こったらどういう問題が起きるか?という部分に関してリアリティを感じ、ドラマを通して、現代日本の問題を提起できるのではないか思い、ドラマの主演をやらせていただきました」と話し、 さらにモテない独身男性で極度の潔癖症の宮坂龍彦という役を作るにあたって、「自宅の掃除から始めまして、よく行くご飯屋さんにマイ箸を持っていってみたり、現場に入ったら自分の物は自分で整理をしてみたりとか…」とコメント。ちなみに、ご飯屋さんの人に驚かれたそうで、“周平、とうとうそこまできたか!”みたいな顔で驚かれました」と笑っていました。

高梨臨「悩める現代女性の役。自分自身の弱い部分とも向き合った」

 プチお嬢様で、音大でヴァイオリンを専攻していたという設定の冬村奈々を演じている高梨さんは、役作りで心がけたことを聞かれると、「ヴァイオリンを1ヶ月程レッスンに行きまして、毎日弾きましたが、とても難しかった」と稽古の様子を話し、 また「奈々は自分自身がなくて悩んでいる子なので、私も自分自身の弱い部分と向き合い、苦しい気持ちを常に持ちながらの撮影でした」と話してくれました。

大谷亮平「完璧なイケメン男性を演じるには、品の良さを意識して」

 広告代理店勤務で家柄も良くイケメンと、モテる要素が満載で完璧な男性、銀林嵐望を演じている大谷さんは、「銀林嵐望の家柄や育ちの良さというのが僕には共通していない部分でした。レストランや料亭で女性とお話するシーンがあり、その時にマナー的な仕草には気を使いました。気取らず自然に身に付いているようなことを意識して、演じるようにしました」とコメント。
 また、第1話で奈々に、「結婚する気はない」と、はっきり物を言う嵐望の性格については、「ああいうことをさらっと言う嵐望は全然悪気はない人なのですが、シーンを見ていた女性スタッフからは、“悪い人なの?”みたいなことを言われました」と苦笑していました。

佐津川愛美「関西弁は、方言テープと関西出身の助監督さんと練習」

 自分に依存する母親から離れるために関西から東京に来た看護師・鈴掛好美を演じる佐津川さんは役柄について質問されると、「結婚に悩む女の子というより、母親との関係に悩んでいる女性という感じだったので、おそらく、10代の方でも20代の方でも共感してもらいやすい役だと思います。 人間的に悩んでいる女性というのがちゃんと出るように演じました」と話しました。
 また、静岡出身の佐津川さんが、役柄で関西弁を話すことについては、「関西弁の役は初めてでした。撮影前に“方言テープ”をいただき、現場にも関西出身の助監督さんがいらっしゃったので、本番の直前まで一緒に台詞を練習していただきました」と振り返っていました。

若村麻由美「初の政治家役!国内外の女性政治家を参考に」

“抽選見合い結婚法”を推進する担当大臣・小野寺友紀子を演じる若村さんは、「今回初めての大臣役です。スタッフの方々に国内外の女性政治家をリサーチしていただきました。それぞれの政治家の資料や、ファッションやスピーチなどを参考に、小野寺友紀子に相応しい情報をチョイスしました」と演じる上での準備などを話してくれました。

野村周平「結婚相手の条件は、僕の趣味をカッコいいと言ってくれる人」

 記者からの質問で、「ご自身が結婚相手に望まれる、理想の条件は?」と聞かれた野村さんは、「条件を言うのもおこがましいのですが、あまり縛らない人。僕も縛りたくないし趣味が多いのでそれをする時間も必要だし、僕は仕事ばかりということでもないので、そういうところも判ってくれる人。あと、僕の趣味をカッコいいと言ってくれる女性でないと僕は結婚できないと思います。」と語っていました。
 高梨さんは、「まともな人がいいですね。何をして欲しいとか何もないんですが、長く一緒にいるうえで、人としてちゃんとしている人です。やっぱり(結婚生活は)好き嫌いでなくなってくるので、根本的な人間性がちゃんとしている人」ですと話していました。
 大谷さんは「似ているなと思って。3、40年共にするわけですから、好き嫌いを越えた、友達みたいな人がいいんでしょうね。そう思うようになってきました」とコメント。
 佐津川さんは、「自分の世界を持っている人、自分のやりたいこと、仕事を頑張っている人。私もやりたいことをやりたいし、家族だったら家族として共有して、尊重できる人がいいですね」と話しました。
 若村さんは、「みんなしっかりしているなと。私の子供世代なのに頼もしい限りですと思いながら。素晴らしい!! 皆の言うとおりだと思います」とコメント。

 また野村さんへの質問として、主演作が多く、座長経験が多い中で、作品に対しての向き合い方として、変わってきたこと、新たな発見があれば教えてくださいという質問に、「逆に今までは気を遣いすぎていたというか。役者だからこうでなくてはいけない、座長だからとかというのを取っ払って、最近のスタンスとしては楽しむ。僕は後輩に気を使わせるような、先輩俳優にはなりたくないです」と話していました。

 最後に野村さんは、「タイトルから見ると少し、コメディっぽいタイトルですが、内容は“抽選見合い結婚法”という法律ができて、それ自体はフィクションなのですが、その法律ができたことによって起きる問題は、今の日本が抱えている問題によって引き起こされるように感じる部分もあるので、笑いながら見ていただくのもありがたいのですが、今の日本と照らし合わせて、こういう問題があるんだと感じてもらったり、皆様と一緒に解決する方法を考えられたらいいなと思いながら作ったドラマです!」と、オトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』を力強くアピールしてくれました。