SPECIALスペシャル
目黒祐樹 パワハラ上司!?も“愛の鞭”
「仕事人間・志方の選択に注目して」
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志方家が完全に崩壊、しかも恭一郎(遠藤憲一)が、加害者の母親・八巻はつみ(田中美里)に「君と一緒に…やがては満君も一緒に」と自分の息子を殺害したはつみの息子・満(清水大登)との同居を伝えるなど、驚きの展開が続くオトナの土ドラ『それぞれの断崖』。残すところあと2話、果たしてどう決着をつけるのか。
第7話では、2か月後に満が少年院から退院することが決定。それに向けてお互いの関係をまずは満に話そうと決める志方とはつみ。その矢先に週刊誌によって2人の関係が世の中にバレてしまう。そこで様々な決断をすることになる志方。そのひとつが、“会社を辞める”ことだ。志方を叱り倒してきた上司、マルコーコンピューターの戸田洋平専務を演じる目黒祐樹に話を聞いた。
一見、パワハラ上司だけど“愛の鞭”
都内のオフィスビル。窓からは都会のビル群が見える、そんな見晴らしのいい場所にあるのが戸田の専務室だ。机の上にはこれ見よがしに『週刊アピール』が置いてあり、志方とはつみの関係を暴く煽情的な見出しが躍る。そんななか志方が退職届を出す場面では、志方の言葉を遮るように戸田が一喝、志方を睨み付ける目黒の目ヂカラが半端ないって!

目黒に話を聞いた。戸田専務については「一見いま話題のパワーハラスメント上司だよね」とニヤリ。「でも、台本を読み進めると、実はこの人サラリーマンとしては非常に正しいんじゃないかなと思って。部下として志方が可愛いんですよ。だから色々チャンスを与える。だけど上手くそれに乗ってきてくれないから叱る。僕は愛の鞭だと思っているんですけどね」と微笑む。


印象に残ったシーンを聞くと「圧倒的に怒っているシーンが多いんだけど、志方が新潟の新しい工場建設に関して斬新な素晴らしい意見を出して喜びにあふれるシーンがあるんですね。本当にこの2人は心が通じているんだ、目的は1つなんだ、会社のために力を合わせてやることができるんだっていうシーンね」「それと最後。志方との“別れ”(退社時)でも、やっぱり一言言って怒らなきゃ気が済まない。可愛がってきたからこそ残念でならないんだよね」と目に優しさをにじませた。
目黒「遠藤さんは見た目怖そうな印象だけど、すごく茶目っ気がある」
遠藤とは昨年2月のオトナの土ドラ『家族の旅路』が初共演。その時は、遠藤が義理の息子役で、1日しか絡まなかったという。今回2度目にしてガッツリ絡んだ遠藤について聞くと「非常に楽しませていただきましたし、勉強もさせてもらいました」と本物の部下を称えるように目を細めた。また「見た目、怖そうな印象だけど、すごく茶目っ気がある。結構プライベートの話もしましたし、現場では楽しかったですよ、本番以外は」と笑った。

目黒「仕事人間でない選択をする志方に注目」
志方が辞表を提出する、第7話の冒頭シーンでクランクアップとなった目黒。「皆さんのお蔭で完走できました。一見するとパワハラ上司ですが、実は可愛い部下だったというのが見ている人に伝われば」と挨拶。晴れやかな笑顔で遠藤と写真に納まった。
最後に、第7話のみどころを聞いた。「志方の人生にとって最終選択をする重要な回です。女性とその息子と一緒にこれから人生を歩んで行くという道と、もうひとつはサラリーマンとしてきちっと仕事を続けていくという道。その選択を迫られた時に、彼は仕事人間じゃない方を取る。それ以外にも彼がどういう選択をするのか、そこを楽しみに!」とビシッと締めた。