SPECIALスペシャル
遠藤憲一「最終回は驚くかも」
田中美里「ホステスに不倫…内容の濃い作品」
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いよいよ明日ラストを迎えるオトナの土ドラ『それぞれの断崖』。息子を殺害した八巻満(清水大登)とその母・はつみ(田中美里)の3人で生きていくことを決めた志方恭一郎(遠藤憲一)。最終話では、志方を父親として受け入れられない満が、包丁を持ち出し「母さん!アイツと別れて!僕と二人で暮らして!」とはつみに突きつける。被害者の父は、はたして加害者の父になれるのか…まさに崖っぷちに立たされた志方がとった行動は…。
被害者の父は、加害者の父になれるのか!?
最終話を飾る重要なシーンの撮影は、神奈川県三浦市の海岸で行われた。真っ青な作業服に白Tシャツという衣装で遠藤が現場入り。第7話までの志方には無いラフな雰囲気だ。海辺近くで畑仕事をして暮らしている志方の所へはつみと満が訪れ、3人で海に来たという設定だ。ぎこちない2人を和ませようと「皆で写真を撮ろう」提案するが、撮れた写真は仏頂面…。


続いて行われたのは、志方と満の海辺での場面。一人思い悩む満のもとへ、志方が駆けつけて…と、まさに志方が試されるシーン。2人は何回も同じ芝居を繰り返し、全身ずぶ濡れ&砂まみれに。スタッフも水浸しになり、大がかりな撮影となった。被害者の父は、はたして加害者の父になれるのか!?この先は、是非オンエアを見て欲しい。そして加害者家族と被害者家族、それぞれの再生がどう描かれるのかも、期待してほしい。
このシーンをもって全ての撮影が終了、クランクアップとなった。本作の主題歌でCHEMISTRYが歌う『Angel』が浜辺に流れると、田中美里が花束とプレゼントを持って登場!プレゼントは手書きの肖像画。田中が趣味で鉛筆画を描いていると知った遠藤が『僕のこと書いて』と依頼、撮影の合間にちょこちょこ描いてクランクアップに間に合わせたそうだ。愛あるプレゼントに遠藤は、満面の笑みを見せた。
そしてスタッフを前に「こんな砂まみれの姿で最後を迎えるとは! 今回、こうしてみたい、ああしてみたいと急にスタッフに言ったりして迷惑かけてごめんなさい。こんな変な奴とは明日から一緒にならないので(笑)本当に、ありがとうございました!」と挨拶をし、大きな拍手に包まれた。

田中美里クランクアップコメント
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本当に内容の濃い作品で。ホステスになったり、不倫したり、恋に落ちたり、母親だったり、色々な面を出さなきゃいけなかったけど皆さんのおかげで充実した毎日でした。
ありえないシチュエーションも沢山あったと思いますが、自分が弱っているときに、そこまでドラマティックじゃなくても、そうなってしまう可能性もあるかなと考えて、そこをリアルにやれたらいいなと思って演じました。最初は戸惑うこともありましたが突き抜けていくことが楽しかったです。
- 最終話のみどころは?
最終的には本当に「崩壊と再生」と言う「再生」の部分がどういうふうな形に向かっていくかというところを見ていただきたいなと思います。それぞれがどんな決断をしていくのか、ドラマの題名通りというか、それぞれの断崖じゃないですけれども、崖っぷちになったときにどういうふうな選択をみんながしていくのかというのは最終話に向けての見せ場だと思うのでぜひ見て欲しいなと思います!
遠藤憲一クランクアップコメント
- 最後のシーンの感想は?
満が(少年院から)出てくるまでは何となく恭介とカブって、恭介にできなかったことを(満に)しようっていう希望を持って、はつみに「満が出てきたら海に行こう」って言った。海に行こうっていうのも自分が1番強烈に残っている思い出が恭介と海に来た事なので。満はお父さんに抱かれたことないし、俺は恭介を抱きしめたこともないから、そんな真反対の立場の中でやっていくっていう大事なシーンだったんで、どういうカタチがいいのかと満(清水)と相談しながらやりましたね。とりあえずは理想のカタチになったのかな。ラストシーンに向け視聴者が「こうなったんだろうな、ああなったんだろうな」と想像できるような布石になれたらいいなと思う。
- 1番印象に残っているシーンは?
今回は、色んな面に関してアイデアを出したり、こうしてみたい、あーしてみたいって、これまでで1番リクエストしました。「えーっ!また急にコイツこんなこと言い出した」と心の中では思っていると思うけど、それを受け止めてくれたプロデューサーを始めスタッフの皆さんにとにかく感謝したいので、どのシーンと言うより、ほとんどのシーンが印象に残ってますね。編集でカットになっちゃうシーンとかもあると思うけど、みんなの知恵をあわせて、本当によく一緒になってやってくれたと思っているんで、感謝しかないですね、もう悔いはないです。
- 最終話に向けて、視聴者へメッセージをお願いします。
最終話は作風がまるで変わります(爆笑)! 空気がガラッと変わると思うんで、ずっと見てきた人はきっと「アレ?」って思うと思うんだよね。作り手の人たちもコレ見た時に「えっ!?こういう着地にしたか」みたいな。ただ視聴者が想像できるようなカタチになっていくと思うし、何かがゆったり動いていくような最終話になると思うので面白くなると思う。
いま思いつく最大の知恵の中ではできたと思うし、クランクインする時の想いよりも理想のカタチに着地はできたと思う。“めでたし、めでたし”ってなるのだけは嫌だなと思っていたんで。最初はもっと悲劇的に終わるのかなと思っていたけど、中間の、なんとでも取れるような終わり方を迎えられたんで、それが1番良かったかなと思っています。最終話、お楽しみに!