■白や緑の“赤福餅”

 三重県伊勢市の名物「赤福」に明治以来、実に107年ぶりに新商品が誕生しました。定番のこしあんに、「白」や「緑」などが加わり、早速人気となっています。

赤福の店員:
「『いすず野あそび餅』の販売を開始いたします」

 伊勢神宮近くの赤福の販売店。うだるような暑さにも負けず、次から次へとお客さんが訪れます。

男性客:
「やっと買えました」

女性客:
「白い餅とか緑の餅とか初めて。もちろん家族で食べます」

 お目当ては107年ぶりに赤福が発売した新商品、「いすず野あそび餅」。定番のこしあんのほかに、白いあん、黒糖風味の黒あん、さらには大麦の若葉を使った緑あんと、4色の赤福が楽しめます。

(記者リポート)
「こちらの緑の赤福をいただきます。抹茶のような、草餅のようなさわやかな味わいです」

 1日500箱限定の「いすず野あそび餅」。混乱をさけるため、早い者勝ちではなく携帯電話を使った抽選での販売となっています。販売初日の15日は抽選倍率が5倍にもなりました。

女性客:
「家族総出でおじいちゃんのも、こっちのおじいちゃん、こっちのおじいちゃん、お嫁ちゃんの分までかき集めた(携帯電話)9台のうち1台だけ当たりました」

男性客:
「家族4人で申し込んで、娘のだけが当たった」

 抽選から1週間、ようやく手に入れ、みなさん満足そうです。

■「お伊勢さん菓子博」がきっかけに

赤福の担当者:
「去年、菓子博で祝盆と復刻版赤福の販売をしたところ、たいへんお客様からのご要望の声を頂戴いたしましたので、『いすず野あそび餅』の販売を開始しました」

 去年「お伊勢さん菓子博」で人気を博した『祝盆』。白小豆とインゲンの一種、手亡豆(てぼうまめ)を使った白あんの赤福が話題になりました。

“白い赤福”は、あまりの人気に抽選販売となって、食べられない人が続出。この時、食べそびれた人たちの思いが、新商品の人気につながっています。

 買ってさっそく箱を開け、写真を撮っていた女性も菓子博で食べそびれた1人。

女性客:
「ありましたね。待ったかいがありました」

 定番から新しい味まで、4種類を一度に味わえる新商品、新たな伊勢の名物になりそうです。

■『いすず 野あそび餅』購入方法等

価格:8個760円(税込)
購入方法:
 購入希望日の7日前に携帯電話で、受付専用ダイヤル0570-04-1707に電話して抽選の受付が完了。抽選結果は、その日の午後7時までにショートメールで通知。受付時間は午前8時から午後3時まで。