中日ドラゴンズが交渉権を獲得した大阪桐蔭高校の根尾昂選手。25日開かれたプロ野球ドラフト会議で、最も注目を集めました。

 中日、巨人、ヤクルト、日本ハム。4球団が競合した根尾選手。地元・飛騨市河合町では、指名がかかるたびに大歓声が…。

河合町の小学生:
「中日ドラゴンズに入ってほしい。いっぱい見に行きたいから」

同・男性:
「僕はヤクルトファンなんだけど、地元のこと考えると中日ドラゴンズがいいかなと」

 中には、ドラゴンズのユニフォームに刺繍で「NEO」と入れてきた男性も!

 そして、与田新監督が封筒をあけた瞬間…。!

見守っていた飛騨市の皆さん:
「きゃーー!!」

 ドラゴンズが交渉権を獲得!飛騨市の会場では新聞の販売店が作った号外も!

会見に臨んだ根尾選手:
「小さなころからなじみのあるチームで何か縁があると思いますし、このご縁を大切にしてドラゴンズの一員として勝利に貢献したい」

 愛着があるドラゴンズでの活躍を誓ってくれました。

(杉山キャスターリポート)
「根尾選手が生まれ育った岐阜県飛騨市の河合町です。辺り山々に囲まれていまして、朝はだいぶ冷え込みますので山の上のほうは紅葉が終わってる場所もあります」

 根尾選手が、中学時代に所属していた野球チーム・飛騨高山ボーイズを訪ねました。

飛騨高山ボーイズ・田中秀治代表:
「(Q.グラウンドはここですか?)ここですね。(Q,山に囲まれていて…)そうですね」

 中学時代、根尾選手は高山市内にあるグラウンドで練習に励んでいました。

 根尾選手の当時の印象を聞いてみると…。

飛騨高山ボーイズ・黒木博也ヘッドコーチ:
「冬のトレーニングでも体幹トレーニングをやってて、どれだけ辛い練習でも『もうワンセットやりましょう!』とか、どこまてまもストイックに」

 とにかくストイックに練習に臨んでいたという根尾選手。中学3年で球速146キロを記録するなど日本トップクラスの実力に。

Q.根尾選手を指導したというのはどんな気持ちなのでしょう?
田中代表:「僕は指導してません(笑)」
黒木コーチ:
「ベンチはいってましたけど、ほとんど指導しなくて済んだので(笑)」

 根尾選手を生んだ飛騨高山ボーイズですが、今回のドラフトでは、もう一つうれしいことがありました。

黒木コーチ:
「まさか同じ(チーム)になると思わなかった。何かの縁なのかなって」

 ドラゴンズに5位で指名された山梨学院高校のピッチャー・垣越建伸選手。実は飛騨高山ボーイズで根尾選手とチームメイトだったのです!

 同じチームから同じプロ球団へ…。垣越選手について聞いてみると…?

黒木コーチ:
「(根尾選手と)真逆だと思います」

田中代表:
「正反対なんで、練習嫌いだったし、走るの嫌いだったし」

Q.ムードメーカーのような?
田中代表:「サボりメーカー(笑)」

Q,2人はライバルみたいな漢字だったのですか?
田中代表:「ライバルじゃないね」
黒木コーチ:「根尾がすごすぎて…」
田中代表:
「垣越が根尾に憧れてる感じが強かったかな」

 中学時代はいつもペアを組みキャッチボールをしていたという2人。恵まれた体格をしていたものの「練習嫌い」だった垣越選手でしたが、根尾選手の刺激を受け、成長していったといいます。

田中代表:
「根尾くんの方がすごくて彼(垣越)が目立たない」

黒木コーチ:
「垣越は高校に行ってから活躍する根尾の姿を見て奮起して伸びたんじゃないかな」

田中代表:
「体が大きいのでどう変わるかと思ってたけど、ここまで変わったのは驚き」

黒木コーチ:
「根尾がいなかったら垣越はあんな風になってなかったんで(笑)」

 飛騨高山が生んだ根尾選手と垣越選手。教え子の活躍に期待が高まります。