名古屋は今、あちらこちらでホテルを建設中。来年1月には「ホテルJALシティ名古屋 錦」と「西鉄ホテル クルーム名古屋(仮称)」が、そして4月には「ダイワロイヤルホテルD-CITY 名古屋伏見」など、2020年開催の東京オリンピックを見越してか続々とオープン予定です。
そんな中、地元の人にとっては「ホテルは泊まらないので、出来てもあまり恩恵がないかも…」と思いがちですが、実は最近グルメを中心に「地元の人たちの利用」を意識したホテルが増えていました。

■リニューアル「地元の方が大前提」
最初は、名古屋・栄の「名古屋東急ホテル」。2ヵ月に及ぶ全館改修が終わり10月リニューアルオープンしたばかり。
ホテルの中へ入っていくと…。
宮武紗里アナウンサー:
「足元は石畳、そして奥には滝が流れてますよ!」

人気レストランの「モンマルトル」。改装前もビュッフェが人気でしたが、リニューアルを機に新たに始めたビュッフェメニューが『スイーツ&デリカ』!本格的なホテルの味が楽しめるんです。
名古屋東急ホテル・原シェフ:
「オフィス街の会社帰りの方に来てもらったり、時間に余裕のある女性の方に来ていただいたりするのも良いと思います。地元の方が大前提です」


日替わりのデリカ。この日は、「コールドビーフとペンネのサラダ」に「エビと白インゲン豆のサラダ」など、まさにホテルクオリティのサラダが3種類。
さらに、南フランスの定番料理。オリーブとアンチョビなどをペースト状にしたソース「タプナード」を使ったピザ。さらに、パスタやカレーやご飯まで…。全部で10種類以上が並びます。
もちろん、スイーツも充実。開業以来の人気商品「苺のショートケーキ」に、熊本県産の栗のペーストを贅沢に使った「和栗のロールケーキ」など、パティシエ手づくりのメニューが約20種類!

気になるお値段は、内容こそ違いますが土日のディナービュッフェと比べて1000円以上お得な2700円。
利用客:
「ホテルにしては安い感じがします」
別の客:
「入った瞬間にビュッフェが見えるのがそそられます」
名古屋東急ホテル・細井支配人:
「(Q.ホテルと言うとハードルが高いイメージありますが?)そんなことないです。垣根の低い、というか下げてでも皆様に体験して頂くというのも今回のコンセプトですので」

■宿泊客と一般客が交差するホテル作りを
続いてのホテルは、今年6月にオープンしたばかりの「ホテル・アンドルームス名古屋栄」。
入ってすぐのフロント横にあるカフェが売りとのことで…。
宮武アナ:
「スタイリッシュな空間ですね。カフェなんですが、木目で落ち着いていますし、ガラス張りになっています」
宿泊者以外にも積極的に利用してもらおうと、無料でWi-Fi利用ができるほかコンセントが付いています。

利用客:
「仕事のことをやるにも落ち着いてゆっくりできるので利用しやすいです」
別の客:
「Wi-Fiがあるので仕事終わりに来ますね」
増井マネージャー:
「一般の方も使えますし、ホテル宿泊者も使えるような、宿泊者と一般客が交差するようなホテル作りをしています」

このホテルの自慢が、カフェで食べられる「プレスサンド」。
じっくり煮込んだ自家製のリブ肉を使ったコーンビーフや、ガーリックで味付けしたエビなどおよそ15種類から具材をセレクト。それを高温でプレスし、サクサクの食感にした手づくりバケットに贅沢にはさむというホテルならではの豪華メニュー。
気になるお味は…?
宮武アナ:
「生地がサクサクなんですけど、モチモチもしていて食感がおもしろいです。こんなパン初めて食べました。コーンビーフも裂いてあって食べやすいです」
増井マネージャー:
「名古屋エリアは非常にホテル激戦区で、その中でコンセプトにある『他との差別化』を重要視していて、このホテルのファンだから来ていただけるというホテル作りをしたいです」
手軽にホテルのクオリティを…。こうした地元利用を意識したホテルがこれから増えていきそうです。