今、全国的に起きている餃子ブーム。名古屋では今年になって餃子のお店が10店以上もオープンしています。特徴は具材からも見た目からもわかる「進化」です。

■「餃子を主役に」
名古屋市中区錦の「Chao Via(チャオ ビア)名古屋栄店」は、今年8月にオープンした餃子のお店。実はここは、全国で展開する餃子専門店「チャオチャオ」の新しいお店。
オシャレな内装でこれまでの餃子のお店とはイメージも異なります、さらに…。
速水里彩アナウンサー:
「すごいな…今、普通の餃子だけじゃないんですね」

パクチー餃子に、シャカシャカ餃子、ネギ塩餃子といった見たことがないような餃子ばかり。約20種類の創作餃子がありますが、お店のイチオシは「海老マヨ餃子」。
海老がたっぷりと入った特製の餡を1つ1つ丁寧に包んだあとは、焼く…のではなく、揚げていくんです。ほんのりキツネ色になった「揚げ餃子」。この段階で既においしそうなんですが…、さらにここから特製のマヨネーズを絡めます。
餃子とエビマヨの相性は…。
速水アナウンサー:
「海老がすごく入ってます、食感がプリプリです、結構マヨネーズがあいますね」
バラエティに富んだ餃子メニューをそろえた理由について、お店では…?
担当者:
「今まで餃子といえばどうしても脇役みたいな感じになってしまっていたんですけど、餃子を主役にして、いろんな餃子を味わってもらいたいなと思って、20種類ほど作りました」


他にも麻婆豆腐ならぬ「鉄板麻婆餃子」や担々麺ならぬ「坦々スープ水餃子」など、確かに餃子がメイン料理になりそうです。

■女性客の取り込みで餃子店増
去年10月にオープンした「柳橋餃子バル 三代目 憲二郎」では、チーズと組み合わせた餃子「ラクレットチーズ餃子」が人気に。

さらに今年8月にオープンした「下町の空 広小路栄店」は、オシャレな「七色餃子」。黒ゴマやシソなど7種類の味に分かれていて、見た目と味の両方で楽しむことができるんです。

そもそもどうしてこんな短期間で餃子のお店が増えたのでしょうか…。
東京餃子通信・塚田亮一編集長:
「女性がなかなかひとりで入りにくかったお店が多かったところに、いろんな餃子のバリエーションを増やして、女性をターゲットにした店が増えてきた印象があります」
第一に、従来の餃子のお店のイメージを覆すようなオシャレなお店や、変わった組み合わせのメニューが登場し、女性に受け入れられたことだといいます。
また、改めて餃子がヘルシー料理として注目され、ダイエットにも良いという点でも新しいメニューが提案されやすくなっている」と説明してくれました。
ヘルシーな食材との相性がいいという餃子。やってきたのは、今年7月にオープンした名古屋市中区栄の「餃子とスパークリング バブルス」。取材に訪れると、店内は、仕事帰りのサラリーマンや女性のお客さんで賑わっています。
お店が出してくれたのは、とてもシンプルな焼き餃子、しかし、食べてみると…。
速水アナウンサー:
「中がしっとりしてます、もちっと柔らかい感じですね」
店員の女性:
「中におからが入っているんです、もともとはスパークリングワインのような炭酸系の飲み物に合わせていただきたくて、軽く食べていただけるように中におからをいれてみました」
進化していたのは中に使っている「具」。このお店では、具材の半分をおからにしていて、まさにヘルシー餃子!
女性客:
「おからを使っていると聞いて楽しみにしていたんですけど、飽きない味でおいしかったです」
男性客:
「ヘルシーに次の日も気にせず、たくさん食べられます」
中華料理のわき役だった餃子は、いつの間にかメイン料理に変身。さらに、ヘルシーに進化していました!