■100円ショップのノウハウが300円ショップに
今、「300円ショップ」が出店ラッシュです。女性を中心に人気を呼んでいますが、100円ショップと異なるクオリティはどんなところから生まれているのでしょうか?

最初に訪れた300円ショップは、愛知県のイオンモール常滑に去年11月オープンした「スリーピー」。全国に13店舗を展開しています。
お店に並ぶ商品は、なんと2000種類。定番の食器類やキッチン雑貨、その他にも、収納ボックスなどの日用品、メイク道具やアクセサリーも揃います。
「スリーピー」は100円ショップの大手、「ダイソー」が運営。そのノウハウと200円プラスすることで、よりオシャレにかわいくなっているのはもちろん、その機能性もあがっているといいます。
例えば、お玉や泡立て器は、ダイソーではステンレス製が一般的ですが、スリーピーでは、より高品質のシリコン素材を使用しています。鍋を傷つけず、また、持ち手が熱くなりにくく、洗いやすいのがうれしいポイント。
さらに収納では、ダイソーには「収納袋」という商品がありますが、スリーピーの商品では、仕切りがプラスされていて、整理整頓がしやすくなっています。

また、少しだけごはんが足りないときなど、電子レンジで加熱するだけでお米が炊ける「炊飯マグ」。ダイソーではプラスチック製ですが、これもスリーピーでは陶器製なので炊き上がりもふっくら。
乾電池いらずで軒先を照らす「ソーラーガーデンライト」は、ダイソーでは単色ですが、スリーピーではカラフルに。

■衣料品や雑貨などのトレンドを反映させる店舗も
一方、イオンモールナゴヤドーム前にできた「イルーシー300(サンマルマル)」。こちらは全国に65店舗。
このお店は300円なのにオシャレなグッズが揃うと、SNSで話題です。
今年のトレンドは、動物のイラストをあしらった商品で、かわいいグッズが店内のいたるところに…。取材にお邪魔した日は、ちょうど店員さんが商品の入れ替えを行っていましたが、毎週のように新商品が届くそうです。
いったいどうやってトレンドをキャッチしているのか…。担当者に聞いてみると、「イルーシー300」も実はアパレルやバッグ、バラエティ雑貨など、幅広く展開。トレンドを常に共有し、商品に反映させているそうです。

そこで「イルーシー300」オススメのトレンド商品を教えてもらいました。
まずは「ヘアカフ」…皆さん聞いたことありますか?シンプルなヘアゴムで、髪を結んだあとに差し込むだけで簡単にヘアアレンジが楽しめるアイテムなんです。
一般的なヘアゴムだと飾りがなかなか正面に来ない…という経験をした方もいらっしゃると思いますが、「ヘアカフ」はそんな悩みを解決してくれます。
相次ぐ「300円ショップ」の出店…。『トレンドの先端商品を300円という低価格で』これをしっかりと実現していることが人気の理由のようでした。