■ソトだけじゃない ナカでの花見の楽しみ方

 レンタルスペースの仲介サービスを展開するスペースマーケットの調査によると、今年のお花見について、「お花見に行きたくない人」は昨年と比べ、1年で14%増加。


 その理由として、1位「混雑」、2位「屋外の設備(トイレや水場など)」、3位「花粉症がつらい」、4位「寒い」、5位「花見客のマナーの悪さ」などが挙げられています。


 そこで登場した新サービスが、桜の装飾を施した室内で、花見気分を楽しむ『インドア花見』!スペースマーケットは、全国100か所以上の「インドア花見会場」の情報を提供していて、去年の体験者数は約4500人。


 今年はその3倍以上が、インドア花見を利用しているということで、名古屋でもこの春から増えているそうです。

■子どもと一緒に楽しめるインドア花見

 今回参加したのは名古屋市内に住むママ友グループ。名古屋市千種区のレンタルスペース「メトロミニッツ覚王山」の2階と3階がインドア花見の会場です。

参加した女性:
「ほんとに初めての経験なので、どんな感じだろうとドキドキしています」

同・6歳の女の子:
「たのしみ」

 早速階段を昇っていくと…。

グループの皆さん:
「何これ!」
「すごい!」
「わー!すごいんだけど」

 桜色に彩られたゴージャスなリビングがお出迎え!

 本物の桜の枝が部屋のあちこちに飾られていて、桜色のクッションもアクセントに。また持ってきた映像を、大きなスクリーンに再生することもできます。

参加者の女性:
「こうやって映像があるだけで、開放感も出ていいですね」

 そして、何と照明も桜色!八重桜とソメイヨシノの2種類から選べます。部屋の中は、まさに桜一色!フォトジェニックな空間で、子ども達も大喜びです。

■“ゴーストレストラン”でさらに盛りあがる

 ちなみに、2階はダイニング。

グループの皆さん:
「なんかぼんぼりいいですよね。提灯とか」
「いいね。和風な感じで」

 棚の上や、テーブルの上にもインドア花見用に華やかな装飾がされています。そして今回はこんな人も登場。

「出張料理人の稲垣です」

 東海地方で活躍する出張料理人の稲垣さん。家庭などに出張し、腕を振るうこうした「無店舗型」の飲食業は、『ゴーストレストラン』と呼ばれ、需要が伸びているそうです。

稲垣さん:
「花見ということで、桜を使った、桜の塩漬けを使ったメニューを2品考えていますので」

 キッチンで腕を振るう稲垣さん。親子もプロの技に興味津々です。

稲垣さん:
「桜の塩漬けを使って、ドレッシングを作ります」

■シェフとコミュニケーションを楽しむ室内レストラン

 レシピも教えてもらえるのが、ゴーストレストランのいいところ。

 桜の塩漬けと赤ワインビネガー、サラダオイルを合わせて作るドレッシング。ここにマスタードを少々入れるとまろやかになります。そして、ミキサーで混ぜると、鮮やかな桜ドレッシングの完成です。

 目の前で見るプロの技に子どもたちの目もくぎづけでした。そして料理が完成!

 前菜は15種類の春野菜を、桜ドレッシングでマリネに。絶妙な茹で加減で、素材の味を引き出しています。

参加者の女性:
「桜の香りがしっかりして…初体験です、すごいおいしい」

 メインは、真鯛を桜の塩漬けで味付け。ソースにもたっぷりの桜、春キャベツの蒸し煮も添えられています。

別の女性:
「桜の塩が効いているんですけど、キャベツがすごく甘くて、ソースもまろやかになってすごい絶妙」

■子どもが一緒でも気兼ねなくできる

 桜の木の下にいるような気分で食事を楽しんだ皆さん。初めてのインドア花見の感想は?

8歳の男の子:
「暖かくて、寒くなかった」

参加者の女性:
「お花見スポットだと、子どもが迷子になっちゃったりとか、そういう心配を考えなきゃいけなかったんですけど、この建物の中で、安心して過ごせるからよかったなと思いました」

■大人向けの「インドア花見」スペースも

 名古屋市中区丸の内のオフィス街にある「うてろ」では、本物の桜が出迎えてくれます。大人がときめくデザインで、キッチンもあり、料理や飲み物を自由に持ち寄って楽しむことができます。

 様々なグループで、様々なアレンジができるインドア花見。楽しみ方も自分次第のようです。

※ゴーストレストランは個別予約になります、インドア花見のプランには含まれていません。

※「うてろ」のインドア花見は、今年は4月10日まで