■キラキラした『黄緑のイクラ』のような粒
最近、普段よく使う身近な食べ物や調味料が変化しています。カラフルになったり、食感も変わったりして、食卓を彩る「新感覚食材」がSNSでも話題になっています。
まずは、キラキラと光る黄緑色の粒々。冷蔵庫に常備されるぐらい身近な食材なのですが、街で聞いてみると…?
20代女性2人組:
「何これ?」
「分からん。ビーズ?食べ物ですか?」
20代男性:
「芳香剤にしか見えないんですけど」
30代女性:
「イクラの卵?」
10代女性:
「海ぶどうの大きいやつ」

■無着色で“天然”の色合い
実はコレ、静岡市にあるわさび漬けの老舗メーカーが、去年から販売を始めた「わさビーズ」。
鮮やかな黄緑色ですが、実は無着色で、天然のわさびの色です。ピリッとわさびの辛味がきいています。
使い方はさまざま。ローストビーフやカルパッチョにトッピング、またイクラに乗せてみると赤と黄緑2色の色合いになります。
鮮やかな見た目がSNSで話題になり、発売するやいなやSNSに投稿する人が続出。取材したお店には全国からお客さんが買いに来るそうです。
丸越アピタ名古屋南店 浅田店長:
「先週だと千葉の方からもみえてますし、20代から40代後半の方が探してらっしゃって、買っていただけますね」
でもこの「わさビーズ」、メーカーは決して“SNS映え”を狙ったわけではなく、理由がありました。
田丸屋本店開発課 松永さん:
「元々わさびというものは、水や熱に非常に弱くて辛味がすぐに飛んでしまう性質があるんですね。そこで社長が10年以上前から、わさびの辛味を何かに閉じ込めたいというような意向がありました。そこで色んな試行錯誤をして、球状のわさびになりました」

■ベジタブル×シート
続いては、厚さ0.1ミリと、とても薄いカラフルな正方形のシート。街の人に何か予想していただくと…?
30代女性:
「ライスペーパー?」
男子小学生:「紙」
70代女性:
「柑橘類か何かを伸ばしたものかな、色がね」
取り扱っているのは、愛知県日進市にあるスーパー。きれいな色紙のようにみえるこの正体は、なんと野菜!その名も『ベジート』です。

■規格外の野菜を有効活用
傷があったり、形が不格好だったりする規格外の野菜と、寒天から作った無添加の食品。
例えばにんじんだと、1枚でおよそ40グラムの量が摂取できます。
購入した50代女性:
「(買うのは)初めてです。ちょっと変わってておいしそうだったので。発想がすごくいい」
気軽に野菜がとれると人気ですが、どうやって食べるんでしょうか?
イトーヨーカドープライムツリー赤池店 古川店長:
「ちょっと濡らしてやわらかくして、生春巻きみたいな形で食べたりとかですね、パリパリ砕いてサラダの上にのせてトッピングみたいに食べると、彩りも良くていいかなと思います」
実際に野菜を巻いてラップサラダを作ってみましたが、たくさん野菜を包んでも、ベジートがしっかりしていて丈夫。味も、ほかの野菜をたくさん包んでも、ベジートのトマトの味が濃いです。
さらにこのベジート、おかずだけでなく、デザートも作れます。
オレンジジュースとにんじんのベジートでゼリーを作ってみると、にんじんの青臭さとかも全くなく、にんじん嫌いの子どもでも食べられるような味になりました。

■醤油あるあるの“アレ”も気にならない
ほかに、“透明な醤油”も登場しています。
透明だからこそ色々な料理にアレンジでき、カルパッチョ、みたらし団子、炊き込みご飯などでの使用が向いています。
また、色合いが料理を邪魔しないので、和食だけでなく洋食にも使うことができます。透明なのでこぼしても服に色がつかないという、うれしいメリットもありました。
見た目だけでなく、味や機能性もポイントの新感覚食材。これからも注目を集めそうです。