昔懐かしい町の中華屋さん「町中華」が、今人気を集めています。地元の人に聞いた東海3県の知る人ぞ知る「町中華」特集。
第4弾は、昭和の風情が残る名古屋市熱田区の神宮前商店街にあるお店の絶品酢豚とあんかけラーメンです。
■昭和の風情が残る神宮小路にある「えん楽」

名古屋市熱田区の名鉄・神宮前駅のすぐそば、昭和の風情が残る横町・神宮小路。

まるで映画のセットのような界隈にそのお店はあります。創業54年の中華料理店「えん楽」です。

店内は天井が低くて、ほっとする空間。

この道一筋の山家 功さん(84)。奥さんと二人三脚で昭和・平成を歩んできました。
■自慢の逸品は“大きくて柔らかい”豚肉の「酢豚」

まずは「酢豚」(800円)を注文します。自慢の酢豚に使うのは脂の多い豚バラ。
野菜はシャキシャキ感を重視してササッと炒めます。つやつやのテリテリ!

この酢豚を毎回注文するというお客さんは…。
女性客:
「びっくりするくらいやわらかいんです。懐かしいというか…お父さんの愛を感じる」

Q.どんな気持ちでいつも作っていますか?
山家さん:
「お金がもらえるなぁ~と思って(笑)」
■店の看板はトロトロで香ばしい“あんかけ”ラーメン

店の看板メニューは、あんが乗った「えん楽ラーメン」です。
片栗粉に煮干しエキスをさっと入れて作った香ばしいトロトロの野菜のあんを、豚骨醤油ラーメンにたっぷりのせます。

この変わったラーメンが、半世紀以上町に愛される大将オリジナルの味「えん楽ラーメン」(700円)です。

とろみのあるあんが麺によくからんでいて、ちゃんぽんのようなやさしいスープには野菜のうまみがたっぷり。
さらに、昔ながらの「ニラレバ」(700円)も人気。

レバーを油で揚げず、クセを生かした逸品で、常連客からも「他のお店とは全く違う」と支持されています。

名古屋の街に残る昭和の風情の中で味わえる絶品中華でした。
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