先週末から東海地方でも日本人の新型コロナウイルス感染者が相次いで確認されましたが、これまでにいくつかの足取りが明らかになっています。

 感染が確認された名古屋市内の60代の夫婦は、1月28日にアメリカ・ハワイに渡り、現地時間の2月3日に夫が風邪のような症状を訴え、7日に帰国しています。

 中部国際空港からは帰国した7日の午後8時7分中部国際空港発の特急ミュースカイ2号車を利用し、名古屋市内の最寄駅で降り、歩いて帰宅したということです。

 翌8日に夫が39度の発熱で医療機関を受診。9日は自宅にいて10日に医療機関で軽い肺炎が確認され、13日に別の医療機関に救急搬送されて14日に感染確認。現在入院中です。

 この時付き添っていた妻も、13日の夜になって発熱と頭痛の症状が現れ、翌15日に感染が確認されました。

 さらに、妻の知人で尾張地方に住む60代男性も感染が確認されました。知人男性は38度の発熱があり、感染した妻と直接会っていたことから、保健所に電話で相談し、愛知県内の医療機関を受診。検査の結果、16日に感染が確認されました。

 こうした情報をもとに名鉄は16日、該当する列車の2号車に加えて全4車両の手すりやひじ掛けなど、乗客が触れる可能性がある部分をアルコール消毒したということです。

 また、感染者の愛知県への立ち寄りも確認されました。

 東京都によりますと、都内在住の40代の男性が2月10日に新幹線で愛知県に出張していたということです。

 男性は2月2日に咳、5日には発熱の症状があり、5日と10日に都内の2つの医療機関を受診しましたが、症状を抱えたまま、東海道新幹線で愛知県に出張。その2日後に入院し、15日に感染が確認されました。

 愛知県内での男性の行動について、東京都は公表していません。

 またJR東海によりますと、どの列車に乗ったのかなどの情報が都から寄せられていないため、車両の消毒は行っていないとのことです。