新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。愛知県内では連休中も確認が相次ぎ、感染者は17人に上りました。中でも名古屋高速の下請け会社の男性に感染が確認されたため、料金所の一部が閉鎖するなど、暮らしへの影響も広がり始めています。

(リポート)
「東海市にあります名古屋高速の入り口なんですが、通行止めの標識を設置し閉鎖の作業が行われています」

 3連休の真っただ中に、料金所が閉鎖された名古屋高速。その理由は…。

名古屋高速道路公社の担当者(22日未明):
「本日、名古屋高速道路公社が委託しております料金収受会社、これの事務員がですね、医療機関を受診して検査をしたところ、新型コロナウイルス陽性であることが判明いたしました」

 22日新型コロナウイルスの感染が発覚したのは、名古屋高速の料金所の業務を請け負う会社の60代の男性事務員。

男性は料金所で直接利用者と接してはいませんでしたが、窓口の職員の送迎などを担当していました。

 そのため名古屋高速は、濃厚接触した可能性がある職員ら52人を自宅待機としましたが、同時に人手不足となり、名古屋市熱田区の六番南や東海市の東海新宝など、6つの料金所を23日朝までに閉鎖。

職員が不在だとトラブルが発生した際に対応できないため、ETCレーンも含めて閉鎖となっています。

 大部分の料金所が閉鎖した東海線は…。

(リポート)
「日曜日の午後1時半過ぎの名古屋高速東海線なんですが、いつもと比べて車の量が少ないように感じます」

 3連休の行楽を直撃した新型コロナウイルスの影響に、利用者らは…。

高速道路の利用者:
「でもしょうがないですよね、それ。増えないようにしていくためには必要なことだと思うので、不便になるけれども別にバイパスとか他のルートもあるので」

別の利用者:
「ここね、通る率が少ないでね、走る車が。だけどやっぱり地元の人間としては不便だね」

 愛知県でも感染が拡大する新型コロナウイルス。県内で日本人の感染者が最初に確認されたのは2月14日でした。

 ハワイ帰りで名古屋市在住の夫婦が、相次いで発熱などの症状が出た後、感染を確認。その後、妻の知人男性を介し、あわせて3人が相次いで感染しました。

 また19日以降、妻が立ち寄っていた名古屋市内の屋内施設の利用者から次々と感染が発覚。名古屋高速に関係する男性を含め、県内で感染が確認されたのはこれまでにあわせて17人にのぼっています。

 一方、岐阜県では…。

岐阜県の担当者(23日)
「千葉県にお住まいの40代の男性が、出張で県内に来ていたという情報提供が、先ほどございました」

 千葉県で感染が確認された40代の会社員の男性が、関節痛などの症状が出た後に出張で大垣市を訪れ、2月13日から14日にかけ1泊していたことが、23日明らかに。

 岐阜県ではこれまでにも、千葉県在住の70代の女性が、感染が確認される前に発熱などの症状があったにも関わらず、バスツアーで高山市や白川郷を訪れていたことが明らかになっています。さらに…。

岐阜県の担当者(23日):
「1名が、全国で23名いらっしゃった2月5日以降に検査をされていなかった方であったということが判明いたしました」


 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」を2月19日に下船した乗客のうち23人に検査漏れが見つかった問題で、そのうちの1人が岐阜県在住者であることが明らかに…。

 この乗客は下船した19日のうちに岐阜県に戻っていますが、これまでに発熱等の症状はみられていません。再検査が行われ、24日夕方に「陰性」であることが判明しました。