東京五輪・女子マラソン日本代表の最後の1枠を賭けた名古屋ウィメンズマラソンは3月8日(日)に行われます。岐阜県海津市出身で2時間21分36の自己ベストを持つ安藤友香選手。3年前の自分を超えるため、最後の挑戦です。

 名古屋ウィメンズマラソン。3月8日に開催される今年は、東京五輪日本代表“最後の出場枠”をかけた戦いです。

 1人の女性ランナーが20年前に描いた夢。

「同じ岐阜県出身の高橋さんみたいに、いつか私も金メダルを…」

 日本人現役ランナーの中で、最速のタイムを持つ安藤友香選手。衝撃のマラソンデビューは3年前の名古屋でした。

<実況>
「日本女子マラソンの夜明けが、ここに見えるかもしれません!」


 リオ五輪銀メダリストのハイペースに、必死に食らいついた初マラソン。

日本歴代4位のタイムで見事フィニッシュ。東京オリンピックで「金メダル」の夢は目標に変わりました。

安藤選手:
「今のままじゃ絶対に世界で戦えないので、もっとここからさらに磨いて、しっかり勝負できるように頑張ります」


 しかし、その時の記録は今でも安藤選手の自己ベスト。

オリンピックをかけたMGCでは、トップとの差は10分以上…。金メダルどころか、練習でチームメイトに後れをとる場面もありました。

安藤選手:
「過去に結構囚われてずっと苦しんでいた時もあったんですけど、そうじゃなくて今の安藤友香としてどう戦っていくか」


 夢のオリンピックに向け、崖っぷち。ラストチャレンジに名古屋を選んだのは、3年前の自分を超えるためです。

安藤選手:
「ずっと自分の初マラソンのタイムで終わりたくない、自己ベストを更新して『成長したな!やり切った!』って言って終われるレースをしたいです。どんな結果にたとえなったとしても何かつかめる、そんなレースにしたいなというのはあります」