「ウイルスをばらまいてやる」、そう家族に言い残して外出した50代の新型コロナウイルス感染者が訪れた飲食店で、女性従業員の感染が確認されました。

 感染した男性は入店後すぐに待合のソファーに座り2分間、寝そべったり、座ったりを繰り返します。男性はそこから別の席へ。

 感染した女性店員はその2分半後、男性が離れたソファーで30分ほど、化粧をするなどして座っていました。

 防犯カメラを見る限り、男性が店に滞在していた約40分の間に、男性と女性店員は店内をすれ違うこともなく、少なくとも3、4メートル以上は離れていて、顔もあわせていませんでした。

 今回の感染について、公立陶生病院・感染症内科の武藤義和医師は「ウイルスは数日は生存する」とした上で「感染した男性が店の中で触れたソファ、テーブル、ドアなどにウイルスが付き後からそれを触れた女性に接触感染した可能性が高いと考えられる」と話していました。

 また、狭い店内で換気もしっかり行われていなければ「飛沫感染の可能性もある」ということです。