新型コロナウイルスの感染拡大が続く岐阜県。特に可児市の合唱団やスポーツジムを中心としたクラスターで感染が相次いでいますが、30日午後、新たに2人の感染が確認されたと発表しました。

 可児市では市の施設を臨時休館とするなど市民生活へ影響が広がっています。

 30日のJR可児駅前。通勤の時間帯を過ぎると人はまばらに…。

市民:
「いつまで続くやろう…。早くみんなが自由に(外に)出られるようにして欲しいね」

別の市民:
「最初はなかったもんで、可児はいい所やなと思っとったの。不安で家に籠っています」


 駅前のベーカリーたつや。

 隣にある市の子育て支援施設が臨時休館となり、客足が大きく落ち込んでいます。

ベーカリーたつや 古田さん:
「(お客さんが)少ない少ないですよ…。隣の施設は赤ちゃんが遊べるところなんです。そういう(赤ちゃん連れの)人がお昼にちょっとパン買ったりしてくれるけど、今は全然(いない)」


 合唱団やスポーツジムを中心としたクラスターが発生している可児市。

 28日はスポーツジムの利用者の夫2人の感染が確認されました。そして30日午後、新たにスポーツジムを利用していた60代の夫婦の感染も確認され、一連のクラスターの感染者数は県外在住者も含め17人となりました。

(リポート)
「クラスターが発生した可児市では、図書館など市の公共施設を一斉に休館としています」

 可児市はおよそ60の公共施設を4月7日まで臨時休館することを発表。さらに、花フェスタ記念公園と園内にある「麒麟がくるぎふ可児大河ドラマ館」についても、3月中は臨時閉鎖します。

 さらに「東建塩河カントリークラブ」でも3月26日、従業員の女性1人に感染が確認されたため、29日まで4日間臨時休業しました。

 女性は発症後も15日間出勤していたことが分かっていて、県は同じ日にゴルフ場を利用した客や同僚など合わせておよそ2900人について調査しています。

 一方、感染の拡がりは医療機関でも…。

河村名古屋市長:
「新型コロナウイルス感染症患者を担当しておりました男性看護師1名が、陽性であると判明しております」

 愛知県の感染症指定医療機関の一つ、名古屋市千種区の名古屋市立東部医療センターに勤務する20代の男性看護師への感染が29日確認されました。

 男性看護師と濃厚接触した可能性がある医師・看護師あわせて26人は4月10日まで自宅待機。30日に全員検査を受けたということです。

 また、4月11日まで呼吸器系の病気の患者について新規の入院を制限しています。さらに…。

 名古屋市守山区選出で自民党の南部文宏県議の事務所に勤務する60代の男性職員が28日、新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。

 愛知県議会は3月25日まで開会していましたが、南部県議によりますと、男性職員は県議会の議事堂には訪れていなかったということです。