東海地方で新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。愛知県警では剣道の練習で、感染者集団=クラスターが発生していましたが、8日そのクラスターとは別に白バイ隊員2人の感染が確認されました。2人の感染経路は分かっていません。

 愛知県警の感染者は22人に上り、229人もの警察官が自宅待機となる事態に。警察の活動に影響はないのでしょうか。

 剣道の練習で感染者集団=クラスターが発生した愛知県警。

 8日新たに4人の感染が確認され、感染した警察官は22人に。それに伴い、229人の警察官が自宅待機を余儀なくされています。

 さらに新たな問題も…。

 感染者4人のうち2人は“剣道のクラスター”に含まれていますが、残る2人の感染経路はわからないといいます。

(リポート)
「愛知県岡崎市の第二交通機動隊です。ここに所属する白バイ隊員2人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました」


 愛知県警ではこれまでに愛知県武道館での剣道の練習でクラスターが発生、すでにその数は20人に上っていますが、白バイ隊員の2人はそこに接点はないといいます。

 2人は3月、白バイ隊へ配属され、愛知県内の施設で他の隊員らとともに白バイの走行訓練などを行っていました。

 警察関係者によると、訓練では白バイ1台を2人で使用するなどしていて、今後新たなクラスターになる懸念が。

 現在、一連の感染で警察官229人が自宅待機となっていて、このうち5人が体調不良を訴えています。

 警察の活動に影響はないのでしょうか。

愛知県警警務課 加藤次長:
「現在のところ支障は出ておりませんが、今後も業務に支障がないよう、県警の組織として対応してまいりたいと考えております」

 一方、市民生活に影響が出てきたところが…。

 院内感染が起きていた愛知県の碧南市民病院。

 9日朝、市民が病院を訪れましたが、話を聞いてみると。

碧南市民:
「(きのう)診てくれるというのでこわごわ来て、こんな状態(診察してもらえない)。みんななりたくてなるわけじゃないでね、しょうがないんだけど困っちゃうね」

 碧南市民病院では8日新たに30代の男性医師と40代の女性看護師が感染していたことが確認されました。

(リポート)
「当面の間、診療中止という看板が置かれています」


 医師と看護師の感染を受け、9日から当面の間外来診療が休止に。

碧南市民:
「診療はあるかなと思って来ました。どこにいてもコロナはいるんだなって思って、怖いしかないですよね」


 一方、同じく感染が拡大する岐阜県では

岐阜市の担当者:
「なかなかクラスターの全貌が、まだはっきりとしていない状況ですので


 8日新たに、10歳未満の男の子に加えて10代から60代までの男女合わせて8人に感染が確認され、岐阜県の感染者は77人に。
 一方、同じく感染が拡大する岐阜県では…。

岐阜市の担当者:
「なかなかクラスターの全貌が、まだはっきりとしていない状況ですので…」

 8日新たに、10歳未満の男の子に加えて10代から60代までの男女合わせて8人に感染が確認され、岐阜県の感染者は77人に。

 この中には岐阜市のナイトクラブ「シャルム」の関係者も含まれ、クラスターはさらに拡大しました。

(リポート)
「シャルムでは現在、従業員の検査はほぼ終了していますが、従業員の家族や客への感染確認が相次いで報告されています」


 新たに感染が分かったのは、それぞれ別の従業員の同居家族で、岐阜市の10代の男性と各務原市の20代の女性、さらに3月26日に客として店を訪れた本巣市の50代の男性の合わせて3人。このクラスターの感染者はあわせて27人に。

 岐阜市は店を訪れていた客や関係者の特定を急いでいますが、不特定多数が出入りしていたとみられ、調査は難航。

更なる感染の拡大が懸念されます。