名古屋市営地下鉄の駅名変更について29日、有識者会議が開かれ、市が改称案を示しました。

 当初、4つの駅名の変更が検討されていましたが、観光客にもわかりやすくしようと、「市役所駅」を「名古屋城駅」に。そして区役所が移転して名前に意味がなくなってしまう「中村区役所駅」は「太閤通駅」への変更案が出されました。

 一方、変更を検討していた熱田神宮に近い「伝馬町駅」は、地下鉄の最寄り駅に「神宮西駅」があることなどから、また、「本陣駅」は「中村区役所」などに変更してしまうと、現在の中村区役所駅と混同してしまう可能性があることなどから、変更はなしとする案です。

 駅名の変更は実はこれまでにもありましたが、その数は地下鉄63年の歴史の中で4つだけです。1966年に「栄」と「伏見」は「栄町」「伏見町」は町名の変更に合わせて町を取った名前に変更されました。

 さらに16年前の2004年には、名城線が延伸して新たに「瑞穂運動場東」駅ができたため、元々あった「瑞穂運動場」駅には「西」をつけ、「瑞穂運動場西」とされました。

 そして、同じ時にもう一つ変わったのが「藤が丘駅」です。表記が変わり、「藤が丘」の“が”はもともと“ケ”でしたが、地名表記に合わせて“ケ”から“が”に変更されました。