法律の改正に伴い、7月から全国すべての小売店でレジ袋の有料化が義務付けられますが、松坂屋名古屋店では、先行して6月1日から有料化されました。

 容器包装リサイクル法の改正により、7月1日から全国の小売店で義務付けられるレジ袋の有料化。松坂屋名古屋店では、6月が環境省が定める「環境月間」ということもあり、先行して実施することになりました。

買い物客:
「(マイバッグを)持っていなかったので、この袋をお願いしました」

別の買い物客:
「20円って大きいので、これからは(マイバッグを)持っていきます」


 有料化されたレジ袋は、縦40センチ・横26センチのMサイズが3円。

 一回り大きなLサイズは5円。紙でできた食品用の手提げ袋は、それぞれ15円と20円です。

松坂屋名古屋店の広報担当者:
「レジ袋を有料にすることが目的ではなく、資源を守って環境を守ることが目的ですので、マイバッグを持ってご来店いただくことを期待しています」


 背景にあるのは、プラスチックごみの問題です。プラスチックは丈夫な反面、自然に分解されず、ゴミとなり海岸に打ち上げられるなど、環境に与える影響が深刻化しています。

 2019年に政府がまとめた目標では、30年までに使い捨てプラスチックを25パーセント減らすことなどを掲げています。

 脱プラスチックの取り組みに、いち早く反応したのが欧米の企業です。コーヒーチェーン「スターバックス」は、今年1月から一部店舗で、プラスチックストローをやめて紙ストローに。

 スウェーデン発祥のIKEAでは、販売される食品などを小分けにする保存袋を、プラスチックからサトウキビに素材を変更、世界中で年間14億枚も売れる人気商品になりました。

 松坂屋名古屋店でも、5月20日から「卒レジ袋」のコーナーを展開。小さく折りたたまれたこちらのバッグは、広げると買い物かごほどの大きさに。

 さらには、防水加工された機能的なものまで、およそ100点が集められています。

 地球にやさしい新たなお買い物スタイル。レジ袋の有料化は、松坂屋豊田店でも始まっています。