愛知県の西尾市で西三河初のクルーズ船が就航しました。このクルージングには街を盛り上げたいという、地元愛が込められていました。

 愛知県西尾市吉良町にある宮崎漁港。海と森に囲まれた自然豊かな町です。

 その漁港に、ちょっと違和感のある船…。新たに就航した西三河初のクルーズ船です。全長19メートル。白の船体に大きな窓とデッキがついています。

 中はまるでレストランのよう…。

 デッキは2階建てで、白いふかふかのソファが置かれています。

 クルーズの内覧会で体験してみると、海風を感じながら見渡す海に、海上から眺められる温泉街も…気分爽快です。また、運が良ければスナメリに出会うこともあるそうです。

 クルーズ船での1時間ほどの周遊に、近くのホテルでの食事と温泉がついて、1人6050円(税込み)から。

 始めたのは「三河湾リゾートリンクス」。この地で30年ホテル業を営む会社です。

 特に、会長の牧甫さんには三河湾への強い思いがありました。

牧甫会長:
「昔はね、この辺は本当によく流行っていたんですよ。お店がたくさんありましたけど、だんだん衰退しちゃって。ここの良さを皆さんに知っていただきたいなと」

 以前と比べ人の姿が減ってしまい、寂しくなったと言います。漁港も、昔は多くの漁船で賑わっていましたが、拠点を移してしまいました。

 そこで、創業30周年を機に、三河湾の美しい景観を楽しんでもらう観光の目玉として、このクルーズ船を就航。地域を元気にしたいと考えます。

 その上で、ゆくゆくはフレンチやバーベキューを楽しめるクルーズプランを考えているということです。

牧甫会長:
「地元の活性化に役立てればありがたいなと思って。この時期だからこそ、元気を出してやっていかなかんじゃないか」