岐阜県可児市の木曽川沿いに、まるでかぐや姫が現れそうな美しい竹林の遊歩道があります。

 美しい竹林に囲まれた木曽川沿いの遊歩道。その様子から「かぐや姫の散歩道」とも呼ばれます。

遠方から足を運ぶ人もいる、知る人ぞ知る名物スポットで、CMのロケ地になったこともあるそうです。

もともとは雑木林で、人が入れる状態ではなかったといいますが、地元の有志「木曽川左岸遊歩道友の会」の皆さんが2007年からボランティアで整備を行ってきました。

ここに足を踏み入れると、迎えてくれるのは、川が流れる爽やかな音、竹林の間から注ぐ木漏れ日です。

 竹は成長が早くすぐに増えてしまうため、定期的に切って間引く必要があり、この日も伐採作業が行われていました。

伐採した竹は、後日 粉砕機でチップにして、クッション代わりとして遊歩道に敷くそうです。

 2020年7月には、豪雨で冠水し、竹が折れるなどの被害もありました。

保存会の事務局長は、「コロナの時代だからこそ、自然の力や自然に癒されるということがより大事にされているのかなと感じます。ここの自然を大事にしながら、自然を整備し続けていきたいなと思っています」と話していました。

災害をもたらすのも自然、癒してくれるのも自然。自然と向き合って、雄大さと力を感じられる場所です。