愛知県と岐阜県にゆかりのある陶芸作家6人の作品を販売する展示会が、愛知県春日井市で開かれています。

 出品しているのは、様々な作品展で受賞したり有名飲食店で作品が使われているなどの愛知県や岐阜県にゆかりのある作家で、旭守男さん、足立喜子さん、影山誠さん、島内悠里子さん、土岐和幸さん、柳本美帆さんの6人です。


 会場では6人の食器やアクセサリーなど、約600点が展示販売されています。

 岐阜県多治見市出身の旭守男さんは、山から掘ったままの粘土や、薪ストーブの灰などの天然の原料の味わいを生かした作風で、岐阜市の人気の蕎麦店でも使われています。


 会場では酒器やご飯茶碗などが展示販売されています。


 岐阜県各務原市の足立さんは、光を通すランプの傘などに使われる「磁器土(じきつち)」を生かした作品が特徴。

 光のあたり加減で、模様の印象が変わります。

 会場ではお猪口やお皿などが出品されています。

 名古屋市出身の影山さんの代表作品は、はりねずみの形をした「ようじ立て」。

 ほかにも小皿やカップもあり、白化粧をして焼きあがった後に細かい色が施された落ち着きとカラフルさが共存する作品も人気です。

 愛知県春日井市出身の島内さんは、「顔」が描かれた花瓶やカップが人気の作家です。

 一緒に出展している柳本さんによると、その表情は「本人の自画像と思われるような温かみのある作品」です。

 岐阜県中津川市出身の土岐さんは、自動車エンジニアから、陶芸作家に転身にしたという異色の経歴。

 自ら釉薬も調合し、紺の斑模様のデザインが特徴で、盃や湯呑などを展示しています。

 愛知県瀬戸市の柳本さんの作品は去年10月、名古屋のテレビ塔内に店を移転したフレンチの名店「グリシーヌ」でも使われています。

 バラの花びらのようなデザインを施したお皿や箸置き、ターコイズ色のカップなどを展示販売しています。

 この展示会は春日井市の「サンマルシェ」2階で、2月28日まで開かれています。