愛知県尾張旭市にある「生鮮館やまひこ 尾張旭店」は、具がはみ出る豪快なおにぎりや、大きなフルーツがのった不思議なスムージーなど、他にはない商品で大人気のスーパーです。
やまひこは、コロナ禍の中でも感染対策を徹底しながら、月替わりのユニークな新商品で客を惹き付けています。
■ご飯が見えないほどの具のボリューム…客を惹き付ける様々な「オリジナル総菜」

愛知県尾張旭市にある「生鮮館やまひこ 尾張旭店」。

惣菜コーナーには、巨大なスイートポテトに…。

てんこ盛りのフライドチキン。

そして、たっぷりのシャケとイクラや、卵焼きと厚切りベーコンなどの具がはみ出る程のおにぎりなど、ボリューム満点の総菜が並びます。

女性客:
「お惣菜の種類がすごいですね」
他の女性客:
「商品にインパクトがあるので、やはり来てしまいますね」

午前8時。厨房では、惣菜の準備が行われていました。「やまひこ 尾張旭店」のオリジナル惣菜を仕掛けるのが、惣菜チーフの太田典子さんです。どれもボリューム満点、これには太田さんのこだわりがありました。

太田さん:
「ご飯よりも具が多い。ご飯と一緒に考えながら食べるんじゃなくて、最後に具が残るってうれしいじゃないですか」
■大人気イベント「肉フェス」…黒毛和牛がびっしり敷かれたステーキ丼など10種類

この日は、月に1~2度企画される肉をメインにした大人気の「肉フェス」が開催されていました。目玉商品のご飯が見えないほど肉が敷き詰められている「黒毛和牛のステーキ重」(1490円)に…。

豚肉のロースをたっぷり300グラム使った「ロースポーク丼」(1077円)に、ローストビーフを甘辛く味付けした「牛ユッケ丼」(1077円)。

それに「黒毛和牛にぎり」(1382円)や…。

2日間煮込んだ「牛スジ煮込み」(645円)。

さらに400グラムとビッグサイズの「豚の角煮」(861円)など、10種類を用意します。
■「密」を避けるために…開店直後の1時間は惣菜コーナーへの「入場整理券」を配布

午前9時。店の前では、惣菜コーナーの入場整理券を配っていました。連日朝から混雑するため、密を回避するために入場制限をしています。

入口には消毒液、レジには飛沫予防のシートと、感染対策を徹底。開店の午前10時から11時まで、10分間隔でそれぞれ40人ずつの客が入店するようにしました。
男性客:
「前は商品取るのが戦争みたいな、特売のバーゲンみたいな感じでなっていましたので…」
整理券配布により、ゆっくり買い物ができて嬉しいとの歓迎の声もありました。

午前10時、開店。最初の40人が入店します。惣菜コーナーには仕切りを設け、午前11時までは整理券を持たない客は立ち入る事ができません。いつも開店から11時頃までが混雑するため、この1時間を入場制限することで極力、密を避けます。

女性客:
「見ているだけでワクワクします。自分じゃ作れないものがいっぱい」
男性客:
「新鮮な肉寿司とか普通のスーパーじゃ買えないなと思いますね。アイデアに凝った商品が多いなと」

多くの人が、かご一杯に購入していきます。特に人気なのがおにぎり。大きなえびを2尾乗せた「特大えび天おにぎり」(321円)や…。

アナゴと大葉を巻いた「煮穴子おにぎり」(321円)など、どれも具がたっぷりです。目玉商品は、客が飽きないように日替わりとなっています。

太田さん:
「自分が買い物行ったときに、毎日同じもの置いてあるってつまらないじゃないですか。違うものがあるのは楽しい」
■ネーミングセンスも光る…鮮やかで迫力満点のスムージー

惣菜だけではありません。やまひこのもう一つの看板商品が、見た目インパクト大のスムージーです。

シャインマスカットがスムージーの上にどっさり乗った、その名も「シャインマス男」(1077円)に、今が旬のイチゴを使った「イチゴろう」(861円)など、見た目だけでなく、そのユニークなネーミングも魅力です。

男性客:
「アイデアがすごい、みんなを惹き付ける感じですね」
女性客:
「ネーミングセンスがめっちゃいいなって思います」

鮮やかで迫力満点なスムージーには、太田さんの遊び心が光ります。
■「店が営業を続けられるように」常連客に支えられるスーパー

コロナ禍で自粛中の今、買い物に来る人たちにはある思いがありました。
女性客:
「食べること位しか楽しみがないじゃないですか。客側としては3密をきちっと回避して、お店が継続して営業してもらえるように、努力しなきゃいけないのかなと思います」

店が営業を続けられるように、自分たちも感染予防を心がける。常連客も店を応援しています。
太田さん:
「外食もなかなか行けない中で、家で食べようとなった時に、うちを選んでいただいて楽しんでいただけているのは本当にうれしいですね」
■世界へ羽ばたくネーミングで勝負…新メニューは「クラムチャールズ」と「豚じルイ王子」

他にはない商品を手掛ける太田さん、1月の新メニューは…。
太田さん:
「世界に羽ばたくようなネーミングのスープを考えました」
クラムチャウダーの上に焼いた大アサリがのった「クラムチャールズ」(645円)と、豚汁の上に大きな豚の角煮がのった「豚じルイ王子」(645円)。

太田さん:
「スムージーから日本風の名前が続いていたので、もう飽きてしまうかなと思って」
名前を和風から洋風へイメージチェンジ。客を飽きさせない、太田さんのこだわりが細部に光ります。

太田さん:
「コロナで気持ちが暗くなるけど、買い物に来て笑っていただけたら本当にうれしいですよね。食べておいしい、頑張ろうじゃないけど、そういう商品を作り続けていきたいと思います」