新型コロナワクチン接種のスケジュールについて、名古屋市が4日、方針を示しました。国が高齢者用のワクチンを配送するのが4月5日の週からで、この週に愛知に届く1000人分は全て名古屋市に割り当てられます。

 国は12日からを接種開始としていますが、名古屋市はその2日後の14日からとしています。その理由は、ワクチン接種は医療機関の休診が多い水曜・木曜を中心に実施したいとのことで、12日の週では14日の水曜になるからということです。

 ただ、最初は届いているワクチンの量が少ないため、市内のどの地域から接種を始めるのかなどは、まだ「検討中」となっています。

 その後、一般への接種については、高齢者への接種が一巡する7月中には始めたいとしています。名古屋市では、市民およそ152万人がワクチンを接種すると見込んでいて、年内に接種を終えたいとしています。

 接種方法については、大きく分けて個別接種と集団接種の2つがあります。

 個別接種は、近所の診療所などで接種できるので、かかりつけの医師にアレルギーなどについて詳しく相談できることなどがメリットですが、ワクチンの配送などが課題となります。

 集団接種は、効率的に大人数に接種できますが、会場での感染対策などが課題となっています。

 名古屋市は、高齢者への接種については個別接種を軸に、集団接種と併用して実施する考えです。軸となる個別接種では、市内およそ500の医療機関を確保するため、医師会と協議を進めます。

 また集団接種では、高齢者への優先接種期間に当たる6月までの土日は、市内で40カ所程度の会場を設けて実施する予定です。

 7月以降は冷房なども考慮して、集団接種の場所としてショッピングモールなど民間の集客施設も検討しているということです。