総額表示の義務化で価格の表示方法が変わりますが、これとは別に4月は価格が改定されるものもあります。

 値上がりするものとしては、飲食店で「モスバーガー」が人件費や食材の高騰に加え、コロナの影響でテイクアウト需要が増え、包装紙などの費用が負担になってきたとして価格改定に踏み切りました。

 看板商品である「モスバーガー」は、テイクアウトでこれまで370円だったものが、20円値上げして390円になります。

 またラーメンの「一風堂」は、原材料費の高騰を受けて価格を見直し、最大で35円値下げする商品がある一方で、替え玉など一部の商品を最大40円値上げします。
 食用油は、大手3社で市販のサラダ油などについて、原料の大豆などの価格が高騰していることから、20円から30円値上げします。

 値上げは食品だけではありません。コンビニのATM利用手数料も変わります。三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、これまでローソンのATMで平日の日中に現金を引き出した場合、手数料は110円でしたが、これが220円に。

 三菱UFJは、セブンイレブンのATMではすでに220円でしたが、ローソンでも同じ手数料になることになります。

 また、両行ともに平日の日中以外と土日・祝日については、220円から330円に値上げされます。

 そして、電気とガスは原料費の高騰を受け、いずれも標準的な家庭で中部電力が一か月145円、東邦ガスが一か月130円値上がり。

 電気については、5月から「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が上がることに伴う値上げが行われます。

 再生可能エネルギーの普及を目的として、太陽光や風力といった電力に関する費用の多くを消費者が負担するもので、これまでも私たちは払っていたものですが、これが5月から値上がりし、年間で「1188円」の増額となります。