3月20日、愛地球博記念公園アイススケート場で、プロスケーターの浅田真央さんが全国のファンに感謝の気持ちを伝えるアイスショー「浅田真央サンクスツアー」の愛知公演が行われました。

 3年間続けたこのアイスショーで選手として一区切りつけることを決めている真央さんは、地元での最後の公演で、子供の頃から応援してくれた多くのファンに、感謝の気持ちを伝えました。

■全国のファンに恩返しを…約3年間180公演の「浅田真央サンクスツアー」

 小さい頃から、とにかく負けず嫌いだった真央さん。いつしか「真央ちゃん」の愛称で、国民的ヒロインに。2010年初めてのオリンピックでは銀メダルを獲得。そして世界中の人たちの記憶に残ったソチオリンピックの演技。

 勇気と感動を与えてくれた真央さんは、2017年に現役を引退。真央さんは応援してくれたファンに、恩返ししようと決めました。それが感謝を伝えるアイスショー「浅田真央サンクスツアー」です。

 プログラムから振り付けまで、すべて自分たちで作り上げるアイスショーに、真央さんは現役時代と同じように、本気で向き合ってきました。およそ3年間で180公演、全国各地に感謝を伝え、笑顔を届けてきました。

■最後となった地元・愛知での公演…リンクに響いた「ピアノ協奏曲第2番」

 そんなサンクスツアーも、いよいよ大詰め。2年ぶりに地元・愛知に真央さんが帰ってきました。この公演が地元での最後の恩返しです。およそ3000人のファンが見守る中、歴代のプログラムを9人の仲間と一緒に演じます。

 およそ90分の公演、真央さんはその半分を演じます。そして地元での最後の公演はクライマックスへ。ソチオリンピックで演じたあの伝説のプログラム「ピアノ協奏曲第2番(ラフマニノフ)」で、真央さんは氷の上で力強く舞います。

 あっという間の90分、真央さんから地元のファンに向けた、最後の恩返しでした。

真央さん:
「支えてくれた方への恩返しというテーマだったので。そこまでが選手として、区切りとしてやり切る」

 「1公演1公演、力がゼロになるまで、最後の1秒まで心をこめて滑りたい」と話す真央さん。3年間続いたサンクスツアーは、4月27日の横浜で千秋楽を迎えました。