5月5日から、名古屋市中区で高齢者を対象にした新型コロナワクチンの2度目の接種が始まりましたが、厚生労働省によると1回目に比べ2回目の方が副反応が出る確率が高く、翌日に症状が出ることが多いといいます。

 2度目のワクチン接種について、愛知県がんセンター病院の伊東先生に伺いました。

 厚生労働省のデータでは4月28日現在で、日本で2回目の接種を受けた人はおよそ2万人です。

 その中で、1回目に比べて2回目の接種では、「頭痛」「倦怠感」「発熱」の割合が増えています。中でも「発熱」は、1回目の3.3%から2回目の38.4%と10倍になるデータが出ています。

 なぜ2回目の方が副反応が出やすいのかというと、1回目の接種でコロナに対する免疫を作り始め、その免疫が2回目に接種したワクチンに反応してしまい、副反応が起こる可能性があるということです。

 他にも、「接種日の翌日に一番症状が出やすい」「年齢は若い人・性別は女性の方が症状が出やすい」といった特徴があります。

 ワクチンにはPEG(ポリエチレングリコール)という成分があり、これに過敏に反応して副反応が出ることがあるそうですが、PEGは界面活性剤・乳化剤・保湿剤など化粧品に含まれていることが多く、女性の方が化粧品を使って摂取量が多いので、副反応が起きやすいのではないかということです。

 伊東先生は、「自身も1回目の接種をした翌日は肩の痛みがあったが、2日後には消えた。副反応は接種部位の腫れや痛み、頭痛、悪寒、発熱などで、ほとんどが2・3日で自然に改善する」と話しています。