政府は現在、都道府県別に「高齢者等」の接種率を公表していますが、東海3県では6月1日時点で、1回目の接種を終えた人の割合は、愛知17.9%、岐阜18.9%、三重9.2%となっています。

 全国で一番高いのは、和歌山県で29.3%です。一方で、全国で最も低かったのが三重県で、唯一の1桁でした。

 これについて、三重県の鈴木知事は「(データの)入力が遅れているため。接種は特段遅れている状況はありません」としています。

 この接種率は、国のシステムに各自治体や医療機関がデータを入力し、集約されたものを基に統計情報として出されています。

 高齢者などが接種したという情報は、基本的には接種券のバーコードをタブレットで読み込んで入力しますが、三重県によりますと、一部の自治体ではバーコードが付いていない接種券もあるということです。その場合、バーコードに代わる18桁の数字を手入力します。

 また、個別接種の実績を自治体が1週間単位で集約して入力したり、四日市など規模の大きな自治体では、独自のデータベースに入力後に国のシステムに入力するなどしているため、遅れが出ているとみられています。

 6月3日午後に発表された2日時点の接種率は、愛知19.6%、岐阜20.7%、三重12.6%と、3県とも1日から増え、三重県は1回目の接種率が12.6%となりました。

 それにより、北海道、栃木、神奈川、兵庫、長崎を上回り、42位となっています。

 三重県によりますと、差はまだおよそ4万回分あるとしていて、仮にこれが全て1回目の接種だとすると16.8%となります。

 2回目の接種率は、三重県では6月1日も2日も愛知県よりも高くなっています。自治体ごとに接種の進め方や入力の状況などに違いがあり、反映されるデータには差があるようです。