新型コロナウイルスの優先接種の対象の1つが「基礎疾患を有する者」です。「基礎疾患」に当たるものはどんな疾患なのか、調べました。

 国が示している対象は、まず病気などについては、慢性の心臓病(高血圧を含む)・免疫の機能が低下する病気・神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態など、14の項目があります。これに加えて肥満も対象となります。

 具体的にどういった病気などが該当するのか、愛知県蒲郡市の「こんどうクリニック」の近藤医師に聞きました。

 まず「慢性の呼吸器の病気」、これは喘息などになります。

「心臓病」には高血圧も含まれ、糖尿病との2つが近藤医師のクリニックでは申告する人が多いということです。

「血液の病気・免疫の機能が低下する病気」は、白血病やガンなどが該当します。また対象には「免疫の機能を低下させる治療を受けている」というのもあり、抗がん剤を使っていたり、専門的な治療を受けている人も対象になります。

 最後に「神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態」については、具体的な病名の1つが「パーキンソン病」。手足が震えたり、筋肉が固くなるなどの症状で知られる難病です。

 このように「基礎疾患」といっても色々あるうえ、項目を読んでもわかりにくいものもあります。基礎疾患での接種を検討されている方は、かかりつけの医師などと相談して、何に該当するのかを確認したうえで申告した方が良さそうです。