東海3県の自治体ごとの「新型コロナワクチン接種率」について、接種を受けた人の数を接種対象者の数で割り、どれだけ接種が進んでいるかを調べました。

 これまでは65歳以上の高齢者の人口で計算する自治体が多くありましたが、最近は64歳以下の世代にも接種券の発送が一部始まり、広い年齢層に接種が進み始めています。

 こうした状況を受け、自治体によっては「全ての年齢」や接種を受けることができる「12歳以上」の人口などに変更し始めています。

 愛知県では、一宮市・名古屋市・豊橋市が「12歳以上」での接種率計算を始めています。名古屋市では11日時点で、1回目が25.6%、2回目が18.0%です。

 半田市は「全ての年齢」での接種率です。15日時点で1回目が27.2%、2回目が15.1%です。

 岡崎市は「50歳以上」としています。岡崎市では49歳以下には接種券発送が始まっていないことから、接種率を計算する上でも「50歳以上」を分母にするということです。

 岐阜県は、大垣市が「65歳以上」で計算していて、1回目が92.2%と、高齢者への接種はかなり進んでいるのがわかります。大垣市では、7月一杯は「65歳以上」で接種率を出し、8月からは「12歳以上」に切り替える予定です。

 岐阜市は「全ての年齢」で計算し、接種率を出しています。1回目が27.2%、2回目が18.5%です。

 関市・高山市・多治見市は「12歳以上」の接種率を計算しています。データの日付は異なりますが、それぞれ1回目の接種率が35%前後となっています。

 三重県は、四日市市・鈴鹿市が「すべての年齢」での接種率です。桑名市は「65歳以上」としていますが、15日から64歳以下の接種予約が始まるため、来週くらいから変更する可能性があるということです。現状は「65歳以上」の接種率で1回目が85%ほどとなっています。

 伊勢市は接種状況を鑑みて「12歳以上」です。

 津市は「16歳以上」で計算しています。津市では12歳から15歳への接種券発送が始まっておらず接種がまだ先になることから、接種率を計算する対象者の数からは除外しています。1回目が28.0%、2回目が16.8%です。