01 制作発表

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 12月中旬、本作の会見が行われました。連ドラ初主演となる笛木優子さんや、その相手役を務める徳山秀典さんを始め、壇上には9人のキャストが登場。村井国夫さんやかとうかず子さんら、ベテラン勢からは場を和ませるコメントが続々と飛び出しました。

笛木優子さん(宗形桜子役)
「桜子は自分の愛を信じ、さまざまな苦難、困難を強く乗り越えていきます。桜子を通じて、純愛を強く信じる、ということを学びました。この作品を通して、どんなに純愛が素晴らしいものかということと純愛について考えるきっかけになってほしいと願っています。」

徳山秀典さん(高梨比呂人役)
「比呂人を演じるにあたり、プロデューサーや監督の皆さんから、『命をかけて比呂人を演じてほしい。こちらも命をかけるので』と言われました。そこまで言われた以上、自分の全てをかけて頑張って最後まで比呂人を演じたいと思います」

松田賢二さん(宗形勝役)
「中島先生の作品への出演はこれで3度目になりますが、とても光栄に思っています。勝はいくつになってもとても“男の子”で、時にはとても不恰好で僕がとても好きなキャラクターです。その想いを絶対形にしたいと思っています。もう一つ、回想シーンで17歳の高校生の勝を演じました。それも見どころに加えさせてください(笑)」

大熊啓誉さん(櫛山雄一役)
「普段は芸人をしておりますが、奇跡の大抜擢をしていただきました。最初、雄一を誠実に演じたところ、監督から『もっとスケベに、よだれをたらすように演じてほしい』とのご指摘をいただき、そっち側の発注か、と合点がいきました(笑)。雄一はごう慢で聞かん坊ですが、それでも愛すべきキャラクターです。ぜひそう思っていただけるように、また、昼ドラをご覧のマダムに愛されるよう頑張って演じます」

須藤温子さん(栗本沙也香役)
「桜子の親友という設定なので、素敵な役だなと思いながら台本を読み始めましたが、沙也香は途中から豹変して桜子の全てを奪い取ろうとします。こういう役は初めてですが、女優としてステップアップできるよう、思い切り演じたいと思います」

村井国夫さん(宗形郁造役)
「この作品で最初に心中するのが私です。郁造は3つの桜子と出会ったその場所にあった桜に恋をし、その桜を兵庫の片田舎から自宅の裏庭に移植し、そのために身上を潰していまいます。初めての中島さんの作品、初めての東海枠ということで、ロマンチシズムとリリシズムとエロチシズムが交わればいいな、と思っていましたが、エロチシズムの面はちょっと足りなかったかもしれません。本当はもっと激しいラブシーンがあったらうれしかったんですが(笑)、この役を演じられてとても満足してます」

いしのようこさん(秀ふじ役)
「最初は妖艶な芸者ですが、年齢を重ねるたび懐の深くなる女性を演じています。先日、郁造さん(村井さん)と素敵なシーンを撮ったんですが、セリフの多さに村井さんがとても無口になっており、ビックリしました(笑)。ところが終わった途端、村井さんがじょう舌になり、それだけ大変なシーンだったんだな、と実感したんです。私も毎日大変な思いをしてますが、“心中”という言葉から想像させる甘美な世界を壊さぬよう頑張りたいと思います」

神保悟志さん(櫛山唯幸役)
「雄一の父・唯幸を演じます。実年齢よし少し上の60歳から始まります。本能の赴くまま、人生を謳歌しているキャラクターをどう演じようか考えましたが、村井さんいう素敵な“教科書”が目の前にいてくださり、参考にさせていただきました(笑)。中島先生の作品への出演は『牡丹と薔薇』に続き2作目です。演じるほどに面白い役柄なので、この作品が『牡丹と薔薇』を越えるよう、最後まで頑張りたいと思います」

かとうかず子さん(宗形まりえ役)
「最初にセットに入ったとき、大きな桜が立っていて圧倒されましたが、その桜を連れてきた娘と、その娘を愛する旦那と息子の中で暮らすうち、まりえは旦那に芸者と心中されてしまいます。これ以上はネタばれになってしまうので言えませんが、まりえはとても可哀想な奥様で、その可哀想さを私なりに楽しんで演じています。それとこの作品は本当に“H”です(笑)。ぜひHで淫靡な時間をお過ごし下さい」
脚本家、中島丈博さん
「桜の木の下には死体が埋っている、とも言われています。それだけに桜は美しい、と。『さくら心中』というタイトルを決めまして、作品の中で何回心中シーンを出せるか(笑)、ということを頭をひねって考えています。冒頭のところは文芸ドラマ風で格調高く始まりますが、だんだんいつもの“昼ドロ”になっていく気配もあります。でもそれは、東海テレビのテイストを忠実に踏襲している、ということでもあります。女同士の嫉妬や競争心を何作か続けて書いてきましたが、今回は純愛路線に戻って執筆しています。出演者の皆様もまだまだ苦労が続くと思いますが、どうぞ頑張って下さい」
服部宣之プロデューサー
「『さくら心中』はいろいろな愛の形の詰まった大人のための、まるでテーマパークのようなドラマです。東海テレビではこの1年、多様なジャンル、タイプのドラマに挑戦してきました。そんな1年の最後を圧倒的な愛の物語で飾りたく、2年ぶりに中島丈博先生に脚本の執筆をご依頼し、大人の楽しめる純愛の物語を、この冬をもっとも熱くする愛の物語を書いていただいております。
 物語は桜の木の下で運命的に出会った桜子と比呂人の切なくも鮮烈な愛を始め、二人を取り巻く、愛と欲にまみれた個性的な登場人物たちの、兄弟、姉妹、親子のねじれてよじれた、禁断とも言える、さまざまな愛の形を、スピーディーな展開と重層的な絡み合いの中でお届けしてまいります。
 あんなことも、こんなことも、本当に起こるの? ということがこの番組にはよく出てきますが、今回はキャストの皆さんに思い切り好演、熱演していただいております。僕らがちょっとやり過ぎかな、と思うところも視聴者の皆様が、『うわ~、こんな恋がしたい』、『こんな愛を感じてみたい』もしくは『こんなこと、思いっきり言ってみたい』と感じていただけるように笛木さんや徳山さんを始め、キャストの皆さんが演じきって下さってます。
『さくら心中』ではフィクションとしてのドラマの面白さを徹底的に追求して、良くも悪くも愛に生きた人間の物語を描き切りたいと思います。『真珠夫人』『牡丹と薔薇』を越える大ヒットを目指し、さらにこの作品を持ってアジアに攻めていけたら、と思っております」

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